こちらのニュースはダイジェスト版です。詳しくは本紙をご覧下さい。
2008年3月1日
●職安職員が不正受給
失業給付金など1500万円−茨城労働局
茨城労働局 (浅田和哉局長) は29日、 常陸鹿嶋公共職業安定所の雇用保険給付調査官の男性職員 (45) =つくば市在住=が雇用保険のシステム端末装置を不正に操作し約1533万円を詐取したとして、同日付で懲戒免職処分とし、水戸地検と県警本部に刑事告発したと発表した。 また男性職員に対して、 詐取した失業などの給付金の返還と納付命令分を合わせて計約3394万円を返還・納付するよう命じた。
 
男性職員は、 カタカナ入力するシステムを利用し、 他人の名前や自らの名前の読み方を変えるなどして、 複数の受給者名と金融機関の口座を用意し、 雇用保険の失業給付金など1532万9465円を不正に振り込ませた。 入力漏れや間違いのチェックは行われているが、 入力自体のチェックはあまり行っていなかったという。 本人は詐取を認めており住宅ローンなどの返済に充てていたという。 昨年12月14日に同局総務課あてに匿名の投書があって分かった。 同局の調べでは、 詐取があったのは、 2000年9月から01年3月 (水戸公共職業安定所)、 06年12月から07年3月 (土浦同)、 07年4月から同12月 (常陸鹿嶋同) の間で、 男性職員が雇用保険の給付業務に就いていた時期。 受給資格のない人に、 失業などの給付金を支給する虚偽の情報を入力し、 自ら管理する金融機関の口座に振り込ませた。
 
同局では06年度、 07年度の詐取分 (1131万4163円)の全額と、雇用保険法に基づき、 不正受給額の2倍まで納付を命ずることができることから、 その最高限度額を合わせて計3394万2489円を返還・納付するよう命じた。 同法の消滅時効となった00年度分については損害賠償の請求を行った。
 
会見した浅田局長は 「職務の立場を悪用した重大な不祥事で痛恨の極み。 国民にわびるとともに、 捜査に全面的に協力し、 再発防止に努めたい。信頼回復に全力を挙げたい」と陳謝した。
 
再発防止策として、 @職員の意識改革A日報と帳票との照合確認業務の徹底B給付業務以外に従事する職員によるチェック体制の再確立C監察の内容と方法の抜本的な見直し―などに取り組むとしている。

●子どもの森、大きく育て!
稲敷の小学校でモデル事業
稲敷市古渡の古渡小 (坂本勝己校長、 児童数117人) は29日、 森林や自然に関心を深め、 森林環境教育、 自然体験活動の促進を図る 「子どもの森づくりモデル事業」 の一環として、 同校の体育館脇にクヌギ、 コナラなどの苗木132本を全校児童で植樹した。
 
体育館脇には、 黒松の大木林が生育。 松くい虫の被害で毎年数本ずつ減少していたことから、 森を復旧・再生させるため同事業に取り組んだ。
 
県県南地方総合事務所・土浦林業指導所職員が苗木の葉形や色、 幹の木肌の感触など特長を説明。 植栽の仕方を指導し、 作業に移った。
 
児童らは、 学年ごとに区切られた約400平方bの敷地に、 同指導所職員や県緑化推進機構職員らのサポートを受けながら苗木を植栽。 土と木が密着するようにしっかりと踏みしめ、 倒れないように支柱を添えた。
 
苗木にはメッセージカードがくくられており、 「早く大きくなってね」 など一人ひとりの願い事が書かれていた。
 
坂本校長は 「子どもたちが成人し、 自分の植えた木がまた見られるように管理していく」 と話した。
 
そのほか、 3・4年生34人で構成する 「古渡小緑の少年団」 の団旗交付式、 同機構の田村輝穂理事長による緑の講話などを行った。
 
今回、 植樹した場所を 「ふっとの森」 と名付け、 森林体験学習や遊びの場として活用。 古渡小緑の少年団とともに、 維持管理を行っていくという。

●都市機構に計画変更要望
オオタカ確認で住民組織−つくばの中根・金田台開発
つくば市内にあるつくばエクスプレス(TX)沿線開発区域に含まれる中根・金田台地区の事業計画で、開発区域内住民組織の中根・金田台地区区画整理対策協議会 (豊島彰代表) は29日、 県と都市再生機構、 市に事業計画の内容説明や計画変更などを求める要望書を提出した。
 
開発事業主体の都市機構は昨年4月、 開発区域北部にある金田台地区の平地林でオオタカの営巣を確認。 その後、 開発区域に隣接する上境地区でもオオタカの営巣が確認された。 都市機構は開発区域全体の工事を中断し、 2009年夏までの間、 2回にわたる営巣期のオオタカ行動圏調査を実施している。
 
対策協は 「オオタカの生息が確認されたことで、 事業計画が中断し、 計画の変更や遅延の可能性が高い。 しかし、 土地区画整理事業の対象区域に住む宅地地権者には、 この間の説明が十分に行われていない」 と都市機構に対する不満を挙げている。
 
このため、 今後の具体的事業計画の住民説明をはじめ、 オオタカなどの環境に配慮して事業計画の縮小を求めている。 土地区画整理事業の計画に伴い、 ストップしている下水道や道路の早期整備も訴えている。 県と市には都市機構に対する働き掛けをするよう求めている。
 
中根・金田台地区は04年度から都市機構が約190fの土地区画整理事業に着手。 TXの沿線から離れていることから、農地と緑地、 住宅地が一体となった一画地約600平方bの大規模な 「緑農住一体性住宅地」 を計画。 06年秋から地権者の申し出換地が始まっているが、 事業進展のめどは立っていない。
 
都市機構は29日、 中根・金田台地区貴重動植物生態調査委員会を新たに設置し、 3月3日に初会合を開くことを決めた。
 
委員は日本野鳥の会や日本オオタカネットワーク、 地権者組織、 学識経験者など7人で構成。 オオタカ保全に向けた事業計画の見直しに意見を反映させる予定だ。

●中国・無錫市から視察団
霞ケ浦水質調査や質疑応答
アオコの発生などで水質悪化の問題を抱えている、 太湖に面した中国無錫市の視察団 「無錫市水資源保護及び循環経済テーマ研修班」 の一行19人が29日、 来県して霞ケ浦の湖上で水質調査などを行った。
 
太湖は中国五大湖の一つで、面積は霞ケ浦の約10倍の2250平方`b、平均水深は約3bで、 広くて浅い性質が似ていることや、 霞ケ浦周辺は祭りや学習会などイベントが盛んで市民意識が高いことなどから、 霞ケ浦を視察の対象に選んだ。
 
視察団は同市の劉鴻志副市長を含む行政関係者や研究者らの一行。 土浦市川口のラクスマリーナからホワイトアイリス号に乗り、 船内で霞ケ浦市民協会から霞ケ浦の現状について説明を受け、 沖合で透明度やCOD (化学的酸素要求量) を測定、 プランクトンの採集をした。 帰りは同協会の活動報告や質疑応答などを行った。
 
視察団の一行は、 同協会が会員を募集した方法について質問、 CODを測定する器具にも興味を持った様子だった。 劉副市長らは 「動物プランクトンがこれだけ生息できるなら安心できる水だ」 と話した。

●仏像彫刻展を開催
大仏師の松本明慶氏制作−水戸京成
1本の木から仏像を彫り上げる 「一木造り」 の技で、 木の中に宿る仏心を現世に迎え入れる大仏師・松本明慶氏の仏像彫刻展が28日、 水戸市泉町の京成百貨店7階催事場で始まり、 釈迦如来像や観音菩薩などを鑑賞する大勢の人でにぎわった。 会期は3月4日まで。
 
松本氏は1945年、 京都市生まれ。 62年、 実弟の永眠を機に、 運慶、 快慶の流れをくむ京仏師野崎宗慶に弟子入り、 仏師を志した。 同91年、 総本山から仏像彫刻の大仏師称号を拝命。 昨年、 和歌山・紀三井寺に総金箔十一面千手観音立像大佛 (像高12b) を奉納し、 日本仏像彫刻の本流 「慶派」 として名声を高めた。
 
本県初となった今展では、 新作20点を含む仏像彫刻約300点余を展示、 即売。 仏像群は像高数aから最大約220a (不動明王座像) までを納めているほか、 会場内には図書物販コーナー、 「一木造り」 の技を紹介するビデオ鑑賞コーナーなども設置した。
 
来場者との会話を大切にする松本大仏師は 「約1年前から水戸での彫刻展の準備に入り、 その間、 新作づくりに取り組み20点を彫り上げた。 仏像に触れれば感動します。 正直で真っ直ぐな心を感じてもらえれば」 と話している。 入場料は一般・学生が800円 (高校生以下は無料)、 同店カード会員は500円。
 
なお、 会期中には同師や松本工房スタッフが常駐し、 古い仏像などの修理、 相談も行っている。



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