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2008年3月5日
●イサム・ノグチの作品が真壁に?
米国の財団学芸員が現地調査―桜川市
世界的な彫刻家、イサム・ノグチ(1904―88)が約半世紀前、桜川市真壁町の御影石でオブジェを制作したことを調査するため、米国ニューヨークのイサムノグチ財団・庭園美術館の関係者が4日、同町内で作品や関係資料の確認、聞き取り調査をした。

その結果、自筆サインの石版や作品の設計模型となる石膏型を確認したほか、同財団が未確認のオブジェについて貴重な手がかりを得た。

調査に訪れたのは、イサムノグチの秘書を務めたこともある学芸員のボニー・リッチラク女史。市歴史民俗資料館(同町真壁)の君島真理子学芸員からの打診を受け、来日日程の中に組み入れた。

真壁地区の一部石材業者らの間では、1960年にノグチが何度か来町し、地元産の御影石を使ってオブジェを制作したことが伝えられている。旧真壁町広報(60年7月10日付)にも、ノグチが米国の銀行に納めるオブジェの大作を真壁産の石で制作した様子が掲載されている。

その後は話題に上ることはなかったが、一昨年夏に地元陶芸家の出町光識さん(40)が石材加工会社社長の寺西禎造氏(72)=真壁石材協同組合理事長=から、かつてノグチの作品4、5点が市真壁中央公民館前にあったようだと打ち明けられた。

出町さんは同館玄関脇に現存する2作品が地元石工の作品とは違うことに気づき、ノグチ作品と推測。君島さんらに調査を進言し、調べたところノグチの手による米国の銀行にあるモニュメントが真壁産と判明。当時、来町したノグチが関係資料や手掛かりを残していることも分かった。

ボニー女史は君島学芸員らの案内でノグチが宿泊した旅館「桜井館」を訪れ、経営者の多田信一さん(77)が所有しているノグチの自筆サインの石版を確認。多田さんは「英語で話したので、作品と同じ石ならとサイン嫌いのノグチが書いてくれた」と回顧した。

また、当時、石の採掘と制作を請け負った鈴木商店の本家を訪問し、大切に保存している米国の銀行にある作品の石膏型を丹念に確認した。当時、採掘などにかかわった鈴木久雄さん(81)からも当時の写真や様子などを話し、「もう10年早ければ、証言も取れたのに」と振り返った。

公民館前の2作品をメジャーで計測したり、写真に収めたりして丹念に確認したボニー女史は「個人的な意見は差し控えたい。今後は市からの正式な申請を受け、財団の真贋判定委員会で決めるので、少し時間がかかる」と説明した。

寺西理事長は「若い石工らには、真壁の石とノグチとのかかわりがほとんど知られてない。作品が残っているとしたら、石材産地として名誉なこと」と話し、出町さんも「これをきっかけに、今秋に真壁で開く国民文化祭ストーンフェスティバル土部会でイサムノグチに焦点を当てられれば」と意欲を見せた。

●定数問題、結論先送り―つくば市議会
報酬と政務調査費は現行通り
つくば市議会の議員定数等に関する調査特別委員会(小野泰宏委員長)は4日、定数問題に対する意見を集約できずに先送りのまま、全審議を終了した。報酬と政務調査費については、現行通りとすることを決めた。

特別委は昨年12月に設置され、定数と費用弁償、報酬、政務調査費の4項目を審議。1人1回当たり5000円支給の費用弁償は、11月の改選時以降から2000円に減額することを前回に決めている。

今回は10回目の審議で、特別委として残り3項目の方針を決定して終了する予定だった。報酬と政務調査費は、委員から異論もなく現行通りにすることを決めた。報酬は議長54万7000円、副議長48万円、議員44万7000円。政務調査費は1人当たり月額3万円だ。

現在の議員定数は県内市議会で最多の33。特別委各会派の主張は38、34、33、30の4意見に分かれた。小野委員長はこれらの中から、賛成最多の定数に決める方針を提案した。

しかし、この意見集約方法に対する採決で、賛成者は出席議員の過半数に達しなかった。このため、定数問題は採決することに合意できず、特別委の意見集約が図れなかった。

小野委員長は「定数問題の意見集約は時期尚早だったのではないか」との見方だ。定数30を主張する会派の委員は、今回の定数問題が先送りになったことで、今定例市議会に定数30に削減するための条例改正案を議員提案する方針を示している。

●女性医師の再就職支援で知事方針
県内病院で技術研修の実施を検討
橋本昌知事は4日の第1回定例県議会代表質問で、女性医師の就業支援策について「来年度から県内の病院で再就職支援のための技術研修ができるよう検討している」ことを明らかにした。江田隆記氏(自民県政クラブ)の質問に答えた。

江田氏は必要な医師の確保、家庭と医療活動が難しく医療現場から離れたしまう女性医師の支援や現場復帰への支援策についてただした。

県は今年度、宿日直勤務の免除や短時間労働など子育て中の医師など女性医師の働きやすい環境づくりを行う病院に対し奨励金を支給し、女性医師の就業を促進する「医師の子育て支援奨励金制度」を設けた。これまで3カ所が認定を受けているという。

また、女性医師が就業を継続したり、再就職するために必要な情報を的確に把握し提供する女性医師ネットワークを構築。年度内には女性医師専用のホームページの開設を予定している。

橋本知事は「再就職のための技術研修を実施できるように、中堅・若手の女性医師や病院院長などの意見を聞きながら検討している。今年度から筑波大学でも全国のモデルとなる新支援システムの構築に取り組んでいる。大学と連携しながら女性医師が仕事と家庭を両立させ、就業継続や再就職できるように支援策の一層の充実を図りたい」と述べた。

また、必要な医師確保のため県では、国の緊急医師確保対策によって筑波大学の医学群の定員(100人)を09年度から5人増加できるよう国との事前協議を開始した。新年度は県職員採用型ドクターバンク制度の創設、後期研修受け入れ病院への助成の拡大、医師就学資金の貸与枠の拡大などに取り組むという。

●神栖市議選、落選議員が復活当選へ
異議申し立てで、最下位の当選取り消し
2月の神栖市議選(定数26)で、5票差で落選した前市議の後藤潤一郎氏(36)=無所属=が異議を申し立てた問題で、市選管(伊藤實委員長)は4日、委員会を開き、最下位当選した関口正司氏(64)=共産現=の当選を取り消した。今後、21日以内に関口氏が県選管に審査申し立てしなければ、後藤氏の当選が決まる。

2月10日の開票では最下位当選の関口氏が990票、時点で落選した後藤氏は985票で確定したが、異議申し立てを受けて全投票を再点検。「後藤純一郎」とした票が30票、有効、無効にそれぞれ15票混在していたことが分かった。

また、後藤氏の有効票の中に「ことく」という別の候補への投票とも読める票もあった。関口氏も無効票の中に「関口まさよし」と書かれた票が1票あることも確認した。

市選管は、後藤票については有効票中の15票はそのまま有効。無効とされた15票を新たに有効と認め、「ことく」と記された1票を差し引き999票を確定得票数とした。一方、関口票については無効とされた1票を加え991票を確定得票と改め、関口氏の当選を取り消した。

市選管によると、最初の機械による分別で15票は読み取り不能、15票は有効票に分別された。有効票はそのままチェックを通り抜け、読み取り不能とされた15票は審査係に回った後、いずれも混記による無効票と判断された。結果的に、同じ「後藤純一郎」とされた票の判断が分かれた。

復活当選の見通しとなった後藤氏は「十分な説明が得られず今後も原因を究明していく。市の信頼回復に努めたい」と述べ、当選が取り消された関口氏は「正式な通知を待ち市選管に経緯を聞きたい。弁護士と相談し最終的に判断するが、県選管への審査申し立ても含め法の判断に委ねたい」とコメントした。

伊藤實選管委長は会見で「あってはならないことであり市民をはじめ関係者、市議会をお騒がせし、深くおわび申し上げる。原因を詳しく分析し、改善に向けた見直しを図り、再発防止と信頼の回復に努める」と陳謝。

保立一男市長は「選管の所管といえ、かかる事態を招いたことはきわめて遺憾。今後は原因究明が何よりも重要であり、それによって一日も早い市民の信頼回復に努めていただきたい」とコメントした。

●筑波大で2度の出題ミス
外部からの指摘で分かる
筑波大は4日、2月の前期日程試験理科(化学)の問題と昨年11月の医学群医学類の推薦入試で、出題ミスがあったことを発表した。いずれも外部からの指摘で分かった。

理科を選択した1600人の受験生全員について、この問題を全員正解とし、他科目受験者と得点調整した上で合否判定を行う。

推薦入試についても全員正解とし、同様の措置をした上で再度合否判定した。この結果、当初の合格者35人に変更がなかったため、判定結果は当初の通りとした。

出題ミスがあった理科の問題は、燃焼熱と結合エネルギーの数値を使い、化学反応の反応熱や化合物中の特定結合エネルギーを算出する。

大学によると、高校教科書にある一般的な計算方法以外にも、複雑な計算方法を使えば解答が何通りも出てくることが分かった。2月29日に予備校関係者から指摘を受けた。

推薦入試問題はショウジョウバエの遺伝子に関する問題。問題文中の「F1同士を交配させて」の表現は、「F1を検定交配させて」とする必要があるとの指摘を2月5日に出版社から指摘された。

入試担当の工藤典雄副学長は「大学に対する社会的信頼を損なう重大な問題で、再発防止に努めていきたい」と話している。



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