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2010年1月22日
●緑岡、竜一高に医学進学コース
県教委が県立高の再編計画発表
県教育委員会は21日、2011〜13年度の県立高校の適正規模や適正配置について具体的にまとめた「第2次県立高校再編整備の前期実施計画」を発表した。中高一貫校を日立一と総和に新たに設置するほか、緑岡と竜ケ崎一に医学・難関理工系進学コースを県内で初めて設置。笠間には、アニメなどの映像表現を重点的に学ぶメディア芸術科を新設する。茨城東は基礎学力の定着とキャリア教育に重点を置くアクティブスクールに改編、茎崎は3部制の定時制を導入してフレックススクールとし不登校経験者などに対応するなど、生徒の多様なニーズに対応した新しいタイプの学校を設置するのが特徴だ。

中高一貫校は、小瀬、並木に次いで、県内3校目と4校目になる。併設型の日立高は、併設中学校から進学する生徒(2学級計80人)のほか、他の中学校からの進学者(4学級160人)も受け入れる。日立、総和いずれも、地元市からの強い要望で設置するという。第2次計画では中高一貫校を県内に計5校設置する計画で、もう1校は2020年度までに水戸地区に設置する予定という。

医学・難関理工系進学コースは11年度から、2、3学年にそれぞれ1学級設置する。緑岡、竜ケ崎一の2校は、10年度に「いばらき版サイエンススクール事業」に指定する。

笠間に新設され、アニメやコンピュータグラフィックスなどの映像表現を学ぶメディア芸術科は、埼玉県立芸術統合高校に次いで全国2例目の新しいタイプの学科という。

茨城東のアクティブスクールは、元気が出る学校という意味の愛称。単位制を導入して教員を多く配置することで少人数指導とし、ドリルなどを中心にした20分授業で基礎学力の定着を図る。さらに生徒全員が職場体験(インターンシップ)に取り組むキャリア教育科目を新設する。

茎崎のフレックス(多部制)スクールは、2部制の水戸南、3部制の鹿島灘、結城二に次いで4校目。

一方、統廃合は20年度までの10年間で11校程度を統廃合する計画。1学年当たり4〜8学級を適正規模とし、11年度以降は原則、2年連続して2学級以下(県北山間部は1学級以下)の生徒しか集まらなかった高校は、翌年度から募集を停止する。13年度までの前期計画の統廃合対象校は、3月の高校入試結果を踏まえて10年度初めごろ決定するという。

●準天頂衛星、愛称は「みちびき」
宇宙航空研究機構が今年度中に打ち上げ
宇宙航空研究機構(JAXA)は21日までに、準天頂衛星初号機の愛称が「みちびき」に決定したと発表した。「みちびき」は準天頂衛星システムの開発計画の第1段階として今年度中の打ち上げが予定されている。

JAXAでは、準天頂衛星を広く親しんでもらおうと、10月16日から12月16日まで愛称を募集したところ、1万1111件の応募があり、そのうち328人から「みちびき」の提案があったという。提案理由には「高精度な測位情報により正確な場所へみちびく」や、「次世代の衛星測位技術を日本において確立し未来の新しい社会へみちびくから」などが多く、準天頂衛星のミッションを的確に表していることから選ばれたという。提案者には「名付け親認定証」が送られる。

準天頂衛星システムは、日本付近で常に天頂方向に1機の衛星が見えるように、複数の衛星を配置した衛星システムのことで、既存のGPSと組み合わせることで日本全国どこでも高精度の測位が可能になるという。

近年では携帯電話やカーナビゲーションシステムなどGPSが普及しているが、山間部やビルが多い都市部などでは、GPS衛星の可視条件が悪く測位ができない、誤差が出るなどの不具合が起こっている。準天頂衛星システムの開発によって、GPSサービスの利便性の向上やより正確な位置情報の提供に期待が掛かる。

●水戸芸術館で喜劇上演
大病院が舞台の「パパ、ILOVEYOU」
水戸芸術館ACM劇場百人劇場シリーズの喜劇「パパ、I LOVE YOU」が23日から2月7日までの13日間、水戸市五軒町の同劇場で上演される。イギリスの喜劇作家レイ・クーニーの代表作で、大病院を舞台にしたコメディー。うそがうそ、勘違いが勘違いを呼び、大混乱を招くスピーディーな展開が見ものとなっている。俳優が演技に制約がないよう舞台を設置した。

クーニーは1932年生まれ。子役を経て所属した劇団で作品を手掛け、手の込んだ喜劇で一躍人気となった。ほかに「ラン・フォー・ユア・ワイフ」「ファニー・マネー」などがある。

物語は、ロンドンの大病院を舞台とし、出世のかかった記念講演のスピーチを直前に控えたエリート医師デーヴッィドのスピーチの練習中に、かつての浮気相手のジェーンが登場。「二人の間には息子がいて、今まさに父を探しにここへ向かっている」と告げた。

息子が現れ、最大のピンチを迎えたデーヴッィドがついたうそがさらなる大波乱を引き起こす。

デーヴッィド役に『ジュリアズ・シーザー』(2006年)などの出演経験がある辰巳蒼生さん、ジェーン役に劇団唐組の藤井由紀さんをはじめとして、地元で活動している今井哲さん、田口裕珠さん、山口りつこさんなどの俳優陣が加わる。

料金は全席指定で一般2000円、学生1000円。同館チケットカウンターで取り扱う。問い合わせは、同劇場(電話029・227・8123)まで。

●障害者らが本格チョコを手作り
鹿嶋市内に洋菓子店オープン
障害者施設「鹿島育成園」(潮来市大賀、高橋英一園長)は20日、菓子製造販売店「メルヴェイユ鹿嶋」を鹿嶋市内にオープンさせた。店頭に並ぶのは、フランスのチョコレート職人直伝の本格チョコなど、障害者と職員が作る洋菓子。高橋園長は、「障害のある人が心を込めて丁寧に手作りした質の良いお菓子」とアピールしている。

販売する菓子は約30種類。フランスのチョコレート会社「クリスチャン・ボシャール社」の技術指導を受けたチョコ菓子、同園の工房で販売してきたクッキー、シフォンケーキ。オープンに合わせ開発した新商品も加わる。価格帯は100円台から2000円台。

店は、障害者の女性スタッフ2人、職員2人、パート従業員で運営。今後増員予定だという。昨年12月に仙台店がオープン、日本財団の助成を受けて鹿嶋店を開いた。

ボシャール社社長のクリスチャン・ボシャールさん(66)は昨年1月に来園し、スタッフに菓子作りを手ほどき。その後も担当職員らが渡仏するなど技術指導が進んだ。材料の一部をボシャール社から輸入、レシピに忠実に製造に取り組む。生クリームをチョコでコーティングした「カラカス」(250円)など5種を販売する。

オープンに合わせ、来日したボシャールさんは「二つの点で成功すると思う。一つは質が良く、もう一つは慈善的な意味がある」とコメント。同園の高橋園長は「障害のある人が一生懸命作っているところを見てほしい。品質もいい。今後はチョコや菓子に限らず、別の商品づくりも計画している」と話していた。

同店は鹿嶋市役所前のビル1階。営業時間は午前10時から午後6時。日曜祝祭日は休み。

●柔道の嘉納治五郎の功績たたえる
筑波大で生誕150周年の記念事業
筑波大(つくば市天王台、山田信博学長)は来年度、柔道の創始者で、同大の前身の東京高等師範学校で校長を務めた嘉納治五郎(1860〜1938)の生誕150周年を記念して、記念出版や肖像彫刻の設置などの記念事業を行う。

嘉納の功績は、柔道の創設をはじめ、1909年からアジアで初のIOC(国際オリンピック協会)委員としてアジアのオリンピック・ムーブメントの推進や柔道の国際的な普及に貢献したことや、1911年の大日本体育協会(現日本体育協会)創設などがある。同大の阿江通良体育専門学群長は「柔道家として有名で、教育者として話されることはあまりないが、教育者としての業績は大きい」と話す。

嘉納は同師範学校で23年半にわたって校長を務め、「精力善用」「自他共栄」の理念の下、高等師範学校の改善や中等学校・高等女学校の充実などの教育改革を行った。その功績には、学校教育への体育、課外活動、大運動会などの取り入れ▽中国からの留学生の受け入れ▽日本で初めてとなる「体育科」の設置▽学識をもった指導者の養成―などがあり、教え子には文豪魯迅や劇作家として活躍した田漢などがいるという。

同大では、嘉納の生誕150周年を迎えるに当たって「国際人であり、偉大な教育者だった嘉納先生の偉業を称え、功績や理念を継承するとともに、大学が目指すべき人材育成の在り方や、世界の中での日本の役割を考える指針を筑波大から発信したい」として、事業の実施を決定。阿江学群長は「社会や学生に元気がない今こそ、日本が元気になった明治時代をクローズアップし、嘉納先生のなにくそ精神を見直してほしい」と話している。

メーンは銅像の建立。同大東京キャンパスには故朝倉文夫が制作した嘉納治五郎の像があるが、型が遺族によって保存されていたため、同じ型を使って同大の教員が制作するという。今年12月の序幕を目指す。

ほかには同大イベントでの業績紹介や、6月に国際シンポジウムの開催、9月に嘉納の業績や生い立ちなどをまとめた本の記念出版、などが予定されている。


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