こちらのニュースはダイジェスト版です。詳しくは本紙をご覧下さい。
2010年4月17日
●スカイマーク神戸便就航
初の国内定期路線−茨城空港
茨城空港 (小美玉市) で16日、 初の国内定期路線となるスカイマーク神戸便 (毎日1往復) の運航が始まった。 第1便は定刻の午前9時35分に到着し、 ターミナルビル内で歓迎式や出発式が開かれた。 神戸行きは、 定刻の午前10時35分よりも約40分遅れで出発した。 茨城空港の定期路線はアシアナ航空 (韓国) ソウル便と合わせ、 国内外各1路線となった。
 
運航機材はボーイング737型機 (177人乗り) で、 ほぼ満席状態だった。 格安が売りのスカイマーク社は、 同社初の試みとして茨城空港ターミナルビル内に事務所を置かず、 客室乗務員がターミナルビルで搭乗手続きを行った。 整備員も常駐させない。 到着便から客室乗務員が降りて手作業で搭乗手続きを行い、 出発時間になっても搭乗口には客の姿があった。
 
国内線到着口前ではスカイマーク社の有森正和取締役、 橋本昌知事、 島田穣一小美玉市長ら関係者が客を出迎えた。 神戸市の小柴善博副市長も第1便で到着し、 橋本知事は花束を渡して歓迎した。
 
続く出発式で、 有森取締役は 「茨城空港は私たち格安航空会社 (LCC) にとって将来を占う試金石」 とあいさつし、 「安全上の問題はすべて解決し、 今日を迎えられた。 これに応えるのは、 安全運航とどこよりも安い運賃提供の二つ。 需要が高まり、 県内外の需要が増え、 路線や便数が増えるといい。 スカイマークは茨城空港と一緒に成長していく」 と述べた。
 
橋本知事は 「開港日の3月11日は厳しい報道などもあったが、 ターミナルビルは15万人以上の来場者があり、 スカイマークの予約も順調と聞く。 神戸便も利用が多ければ、 増便や新たな路線が期待できるが、 それには皆さんの利用が不可欠」 と協力を呼び掛けた。
 
茨城空港は3月11日に国内98番目の空港として開港。 就航した2路線のほか、 アシアナ航空が開港数カ月後にプサン便を就航するとし、 開港日の記者会見で尹永斗社長が 「ソウル便がある程度定着してから」 との見方を示した。 県は定期路線の利用の維持・向上や、新規路線拡充、 新規航空会社誘致の働きかけを続けている。

●専門高の甲子園開催へ
10月に産業教育フェア
今年10月につくば市で開催予定の「第20回全国産業教育フェア茨城大会」の第1回実行委員会が16日、水戸市笠原町の県庁内で開かれた。役員の選出、大会の日程や開催内容、予算、今後のスケジュールなど開催準備を円滑に進めるための協議が行われ、 原案通り承認された。 ポスターやキャッチフレーズ、 マスコットデザインなども承認され、 今後の広報活動に活用していくことが決まった。
 
同フェアは専門高校などの生徒が日ごろの学習成果を全国的な規模で、総合的に発表するもの。 専門高校の甲子園とも呼ばれ、 産業界や教育界をはじめ、 多くの国民に産業教育への理解、 協力を促し、 新しい時代に即した産業教育の充実・発展を目的に開催されている。
 
第20回茨城大会は10月16、 17の2日間の日程で、 つくば市のつくば国際会議場を中心に、 つくばカピオ、 県立並木高校・並木中等教育学校、 つくば山水亭、 日立工業専修学校などを会場とし、 8万人の来場者を予想して準備するという。 記念講演は筑波大学大学院教授の山海嘉之氏が行い、 児童生徒、 保護者、 教職員を対象としたキャリア教育フォーラムを開催する。 作品展示には県外の専門高校などからの97作品に、 県内の専門高校や特別支援学校の作品の展示・実演を予定している。
 
このほか、 ものづくりの体験コーナーや展示即売、 意見・体験発表、ファッションショー、 フラワーアレンジメントコンテスト、 全国高等学校ロボット競技大会、 高校生クッキングコンテスト、 高校生ものづくりコンテスト全国大会などが企画されている。また、生徒実行委員会による参加・交流イベントも計画していく。 ポスター原画部門では県立鉾田農高の田所春香さん (2009年度時で1年)、キャッチフレーズ部門では県立那珂湊高の小林弘平さん(同1年) の 「見つけよう 魅力あふれる 我らが個性」、 マスコットデザイン部門では09年度時に水戸市立飯富中3年の豊川美樹さん、 テーマソング部門では県立常陸大宮高 (田所歳輝さん、 中嶋丞さん、 佐藤力也さん、 高柿涼さん) の作品がそれぞれ最優秀賞として採用された。
 
実行委員会は県産業教育振興会や文部科学省、 全国校長会、 大学・専修学校、県内経済団体、 PTA関係の代表者ら41人で構成。 会長には江橋上・県産業教育振興会長が就いた。
 
第1回実行委員会では名誉会長の橋本昌知事が 「豊かな日本の維持、 技術の継承が心配されている。これからの日本を担う子どもたちの育成が重要になってくる」と大会の成功に期待を寄せた。 文科省初等中等教育局の袖山禎之主任視学官が 「成果の素晴らしさを全国にアピールし、 産業教育の意義について理解を深めたい」 とあいさつした。

●歴史的な町並み全国区に
真壁地区が国の重伝建地区に選定
歴史的な町並みが残り、 2月の雛祭りイベントで人気を集める桜川市真壁地区が16日、 県内で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区 (重伝建地区) に選定され、 全国レベルの町並み保存地区に仲間入りした。 国の文化審議会が同日、 川端文部科学大臣に答申した。 関東では川越市などに次ぎ4例目、 全国で87地区目。 今後は国の財政支援を受け、 古い建物の保存や修復、 これを生かした新たなまちづくりに期待が高まる。
 
保存地区は真壁の中心市街地の中核をなす下宿、 高上、 大和町の全地区と、 上宿、 仲町の一部で面積は17・6f。 歴史的なつながりの強い 「五町内」 と呼ばれる地区で、 戦国時代の真壁城 (国指定史跡) の城下町を起源に、 江戸時代には笠間藩の陣屋 (出張所) が置かれ、 商業の盛んな在郷町として栄えた。
 
地区内には、 400年前から続く城下町の町割り (街区) が今も残る。 そこに江戸時代・天保の大火後の見世蔵や土蔵、 明治・大正期の重厚な蔵造りの町屋や薬医門、 袖蔵、 塀、 昭和期の洋風建築など国の登録文化財の38件を含む、 各時代のバラエティーに富んだ伝統的な建造物群が息づく。 真壁様式ともいえる 「不ぞろいの魅力」を訴求力に、 北関東らしい特徴ある町並み景観を残している。
 
重伝建地区は、 各地に残る昔からの集落や町並み保存を図る国の制度。 市町村が伝建保存地区を定め、 国がより価値の高いものを重伝建保存地区に選定する。 選定されると、 改装費用への国の補助金が手厚くなり、 税制上の優遇措置が受けられる。 古い建物の修理や修景などで800万円を上限に国から半額補助が受けられる半面、 建物の外観変更には規制が掛かる。
 
同市では、 1993 (平成5) 年から民間団体の 「ディスカバーまかべ」 (塚本和二郎会長) が独自に建物保存運動を展開し、 地元の機運醸成などで下地を作った。 その後、 合併前の旧真壁町も歴史的な町並みや建造物を生かしたまちづくりに力を入れ、 99年からは国の登録文化財制度を活用、 全国有数の104棟が指定されて町並み保存に弾みが付いた。
 
その後は、 早くから真壁地区の町並み保存に理解を示した河東義之・元千葉工業大教授ら専門家の指導で、 重伝建選定に向けて本格的な調査や検討が行われ、 同地区保存条例など制度面の整備手続きが進行した。 昨年9月には住民合意の成立を受けて市が保存地区の都市計画を決定し、 今年2月には中田市長が文部科学大臣に選定を申請していた。
 
選定を受け記者会見した中田市長は 「真壁の町並みが全国的に価値の高いものとして認められた意義は大きい。 今後は制度を活用して老朽化した建物を保存修理し、 歴史的な町並みや建物群を生かした住民主導のまちづくりを、住民と行政が一体となって進めたい」と決意を述べた。
 
ディスカバーまかべの吾妻周一副会長は 「長年の地道な保存運動が実った形だが、 歴史的な遺産を生かしたまちづくりはこれからが正念場。地元に残る後継者の育成や町並み観光客の増加に伴う受け皿づくりなど課題をクリアしていくことが重要。 何よりも住民が地元に誇りを持ち、 暮らしやすい地域にしたい」 と感慨を込めた。

●新人3氏の争いか
つくばみらい市長選あす告示
任期満了に伴う、 つくばみらい市長選が18日告示される。 立候補を予定しているのは、 いずれも無所属新人の▽人材派遣会社社長、 片庭正雄氏(60)▽前市議で農業、直井誠巳氏 (62) ▽前市議で建設資材会社会長、 岡田伊生氏 (57) =民主推薦=の3氏で、 三つどもえの戦いが予想される。 同日行われる市議補選 (欠員2) は4氏が立候補すると見られ、 2人オーバーの激戦となる見通し。 有権者数は3万6677人 (3月2日現在)。
 
合併前の旧伊奈町時代も含めて5期20年間、 町長と市長を務めた飯島善氏 (79) が引退を表明。 旧伊奈町と谷和原村が合併して4年目となる今回の市長選は、 直面する財政難や、 合併特例債事業の優先順位の付け方など今後のまちづくりの方向性をめぐって、 すでに3氏が激しい前哨戦を展開している。
 
片庭氏は、 故・狩野明夫衆院議員の秘書を務め、 旧谷和原村長選を含めて今回が4回目の挑戦になる。 「合併して何の変化もないどころか、 かえって遅れてしまっており、 福祉が切り下げられるなど市民の間に不公平感がかなりある」 と合併後4年間のまちづくりを批判。 市民感覚と民間の発想による、 しがらみのない市政をスローガンに掲げ、市長給与の3割カット、 常磐道・谷和原―谷田部IC (インターチェンジ) 間へのスマートIC新設、 市役所に「嫁に来ない課」の新設などを訴え浸透を図る。
 
直井氏は、 飯島市長、 旧谷和原村長の鈴木亮寛県議らの推薦を受けるほか、 市議11人の支援を受ける。 「飯島市政を支えた議会主流派の一人として、 飯島市長の意を継ぎ、 合併特例債事業を早期に完成させたい」 とし、 特に長年の課題だった県道整備などに取り組み、 合併効果を上げたいと訴える。 さらに農業振興策の推進を強調し、 集落単位での営農の組織化を進めたいとする。 政治姿勢については、 対話と協調を基本姿勢に、 地域ごとに懇談会を開き、 きめ細かく市民の声を聞く住民参加型の市政運営を訴える。
 
岡田氏は、 民主党と連合茨城の推薦を受け、「地殻変動」 をスローガンに掲げて飯島市政の刷新を訴える。 市商工会会長を務めた経験などから、 市内商工業者の衰退や撤退、 行政サービスの地域間格差、 宝の持ち腐れ状態のTX沿線開発を市政の課題だと強調する。 その上で@構造改革特区を申請し、 地域通貨に準じた 「市内共通ポイントカード制度」 導入による地域経済の再興A小学校区単位の地域コミュニティーの確立と、 地区ごとに一定額の生活道路整備予算の配分―などユニークな政策をアピールする。
 
市議補選には▽新人で会社顧問の中島清和氏 (61) =無所属=▽元市議で会社役員の古舘千恵子氏 (62) =民主=▽新人で自営業の広瀬敏之氏 (37) =無=▽新人で元タクシー運転手の山田稔氏(66)=無=の4氏が立候補するとみられる。
 
投票は25日午前7時から午後8時まで市内19カ所で行われ、 同日午後9時から同市福田の市伊奈公民館で即日開票される。 市長選の大勢判明は午後10時半ごろの見通し。

●新庁舎の完成祝う
22年越しの念願叶う−つくば
1987年に4町村の合併でつくば市が誕生して以来、 積年の課題となっていた新庁舎がつくばエクスプレス (TX) 研究学園駅近くに完成し、 16日、 新庁舎1階のロビーで竣工記念式典が行われた。 国会議員や近隣市町村長、 市内の教育、 研究機関などから約300人が出席した。
 
岡田久司副市長が開式を宣言すると、同市在住のオペラ歌手、石井健三さんが国歌独唱を披露。
 
市原健一市長は 「分散庁舎は無駄が多く非効率的で、 縦割り行政などの弊害が生じていた。 また老朽化のため耐震上の問題も顕在化していた」 とこれまでの分散庁舎による市政運営を振り返り、 「新庁舎の完成によって効率的で効果的な都市経営が可能になる。 市民の皆さんもワンストップサービスの利便性を実感してもらえると思う。 新庁舎の完成やつくば駅前の再整備など、 まちづくりの拠点性や機能性が高まる本年をつくばの新たな幕開けの年と位置付け、 職員一同心を新たにつくば市の発展のため全力で取り組んでいきたい」 と式辞を述べた。
 
また、 鈴木富士雄市議会議長が 「市民に利用しやすい庁舎として機能を発揮できるよう創意工夫したい」 とあいさつ。 来賓では堀江武筑波研究学園都市交流協議会長、 山田信博筑波大学長らが祝辞を述べた。
 
式典の最後には、 市原市長や堀江会長、 山田学長、 日本自動車研究所の小林敏雄所長らがくす玉開きを行い、 式典に花を添えた。
 
式典後に記念祝賀会が行われ、 白田信夫県議会副議長、 つくば市商工会の沼尻博会長、 岡田広参院議員ら祝辞を寄せた。


このページのTOPへHOME