選挙の達人 史上最多の60万票目指す



壁には「投票日まで24日」の張り紙。無風ながら選挙色が漂う=17日、水戸市小吹町の岡田選挙事務所
自民候補は無類の強さ

◆気配り
「七月十一日は参院選。力を貸していただきたい」。十二日のひたちなか。海野透・県会議長就任祝賀会で、岡田氏は一千七百人の出席者を前に、短いあいさつの中で、さり気なく自分の選挙をアピールした。

あいさつの短さ、さり気なさが持ち味でもある。持ち前の性格に、参院議員秘書で培った感覚…。TPOや時間を見極め、会場を飽きさせない配慮をする。この日も、長い話より聞く者に存在を印象づけた。

そこに、行動力が加わり、選挙の達人とも。秘書、県議、水戸市長を通じた人脈も豊か。県議時代も選挙区外の会合に出席、市長時代の出陣式には、全県の県議を来賓に招き、先の県議会六月定例会には国会中でも顔を出した。

人と接するのが趣味だけに、地方議員や首長などには自分から電話。「岡田さんにまさかの坂はない。自民党県連が区割りしても、個人では絶対に手を抜かないよ」とささやかれた。

◆強さと誤算
こまめな活動が、昨年春の参院補選に結実する。約七十二万票。共産党候補との一騎打ちで、体力差から当選は間違いなかったが、県議選、市長選と続けた史上最多得票を、参院補選でもまた更新してみせた。

昨年の衆院選では解散直後、水戸駅で公明党の街頭演説に顔を出し、石井啓一代表を出迎えたほか、自民の同僚の集会にもこまめに出席。初の通常選挙に備え、着々と体制を固めていった。

推薦団体は八百五十に及ぶ。五月十五日の事務所開きには、県議時代のライバル、加藤浩一水戸市長、自民党関係者をはじめ、水戸市長時代の与党、公明県本部も幹部がそろって出席。幅広い人脈の一端をのぞかせた。

「岡田さんが補選で勝ち過ぎ、みんなおじけ付いてしまった。南北で票を割れば二つ取れるのに…」。自民党県連の山口武平会長は嘆いた。

議席独占が実現したのは過去一度だけ。今回は好機とみたが、岡田氏の強さが悲願を妨げた格好だ。

◆鍵は投票率?
岡田事務所、自民党県連など陣営では、目標を「六十万票」に設定する。参院通常選の最多得票は、二〇〇一年に狩野安氏が得た五十四万票。県議選、水戸市長選、参院補選に続いて、記録更新を目指している。

年金未納問題の発覚も、早い段階の公表で傷も浅い。加えて、未納未加入議員は全党に拡大。選挙戦への影響は皆無に近い。圧倒的な知名度と人脈、全国有数の保守地盤は揺るがない。

とはいえ、「目標達成は微妙」との声も。自民が岡田氏に絞り、当落の関心が薄れ、盛り上がりを欠くのも事実。陣営は「投票率が40%を切ると、六十万票は苦しくなる」と気を引き締める。

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