食の安全 問われる環境整備



生産者と消費者をつなぐ表示に消費者は信頼もつなぐ

信頼維持に政治の在り方

今日ほど、食についての安全性が問われている時代はない。県南地域のあるスーパーの担当者は「多少割高でも、安全性を求める消費者の意識は高く、購入意識がそちらに向いていることを肌で感じる。品ぞろえや販売方法も『より良いものを、より安く』といった漠然としたものから、きちんとした情報提供の下で、安心して買い物していただくことが主眼」と話す。

生鮮品などでも、生産者の顔写真入りの品が出回るようになり、生産者と消費者の情報伝達に、さらなる透明度のアピールと信頼性を高める努力が販売戦略上も重要になる。わずかでも不安の残る商品はすぐに、店内から姿を消すと言う。

鳥インフルエンザの問題では、養鶏業者の対応の不手際や問題軽視の姿勢が大きく問われ、結果的に重大な被害となって社会に不安をもたらした。法令順守意識を徹底させた上での情報公開と初期対応の適否が、その後を大きく左右することを教訓として残した事件になった。

土浦市内で買い物を済ませた主婦は「安全性はやはり気になりますね。ただ、表示を信じる以外にないですけれども…」と話し、生産者、食品メーカー、そして商業者への信頼も大きなカギとなっていることを明かす。

より安全な食の環境を整えるために、情報公開と法令順守の意識をいかに高めるか。生産者、流通業界、消費者間の信頼が基本だけに、そこに働き掛ける政治の在り方が問われることになる。


質問:食の安全、新たな感染症の拡大、伝統的な感染症の再流行などが大きな問題となっています。どう対処すべきと考えますか。(候補者は届け出順。敬称略。)

■郡司 彰(民主党)
(鳥インフルエンザなどは)まず原因を特定すること。特に鳥から人に感染した事例が日本ではないため対応する法律が不備、早急に対応するよう、既に委員会などを通じて関係省庁に要求している。

■岡田 広(自民党)
価格競争に勝つために行われるラベル偽装表示、薬物投与、虚偽誇大広告などを厳しく規制しながら、消費者に生産者の顔が見え、責任をもって生産と消費まで一貫した情報開示ができることが大事であると考えます。

■田谷武夫(共産党)
輸入食品の残留農薬や遺伝子組み換え検査を厳格にし、アメリカの言いなりの牛肉輸入再開は認められない。農薬や化学肥料へ過度に依存した生産・供給体制を改め、有機農業など生態系と調和した生産、「地産地消」や「スローフード」への取り組み、食文化の継承と充実を応援していく。

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