個人情報 犯罪対策とプライバシー保護



情報が漏れたという謝罪文や架空請求のはがき。個人情報をどう守るかが課題となっている

法改正や廃止求める声も

官民を問わず、個人情報が漏れが続いている。件数は何千、何万件になる場合もあり、謝罪の文書には、「漏れた情報は、他で使われた形跡はありません」と説明されているが、「オレオレ詐欺」や「架空請求」の被害が、連日報じられ、送付文書の宛名には住所、氏名、生年月日が書かれているケースもあり、何らかの形で情報が漏れているのは明らかだ。

犯罪対策を強化するとプライバシーの保護との両立が問題となっている。通信傍受法(盗聴法)は、銃器、薬物、密入国、組織的な犯罪に該当すると思われる人物や、通信相手の日常会話を捜査機関が傍受(盗聴)するもの。捜査対象がどこまで広がるかによって、第三者にまで通信が盗聴される恐れがあると懸念する声がある。

住基ネットは、国民に十一桁の個人番号を付け、住所、氏名、生年月日、性別の四情報をオンライン管理するシステム。戸籍が親族関係を証明するのに対して、住民基本台帳は居住関係を証明、全国共通で本人確認を可能とするシステムだが、情報漏えいの恐れがあることなどから、住基ネットの接続を拒否する地方自治体の反乱が相次いでいる。

両立という点では、個人情報保護法も、「取材・報道の自由」と「個人情報保護」の二つの問題で揺れ動いている。

また、通信傍受法と住基ネットでプライバシー問題が浮上。公明党が主張した個人情報保護法も官公庁に対する罰則規定が甘いという指摘もあり、法改正や廃止を求める声も少なくない。

県南地区のある男性は「知らない間に、情報が勝手に引き出されるような社会には、なってほしくない」と懸念する。


質問:官民を問わず、個人情報の漏えい・不正使用が相次いでいます。盗聴法・住基ネット、個人情報保護法は現行のままでいいとお考えですか。良いとお考えならばその根拠、ダメなら対策などをお聞かせ下さい。(候補者は届け出順。敬称略。)

■郡司 彰(民主党)
盗聴法の運用を凍結し、抜本改正の法律を国会に提出。鳴り物入りでスタートした住基ネットも、住基カードの県内普及率は3月末現在でわずか0.14%と評価なしの格好。個人情報保護法も当然見直す。

■岡田 広(自民党)
個人情報の漏えいが頻発していることは由々しい問題と捉えています。情報の管理者ができ得る限りのガードを施しているというな中でも、犯罪が急増していることに対し、厳然として臨まねばなりませんし、法に不足があれば速やかに充足しなければならないと考えます。

■田谷武夫(共産党)
盗聴法は組織犯罪対策を名目に警察に盗聴を認めるもので、廃止すべきだ。住基ネットは個人情報の漏えいが心配されるため、中止を要求したい。個人情報保護法は個人情報取扱事業者は、主務大臣の監督のもとにあるが、行政から独立した第三者期間のもとに公正中立の立場から個人情報は取り扱うべきである。

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