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| 記録更新 | 自民・岡田氏また最多得票 | |
公明票取り込み逃げ切り ◆逆風突いて 「さすがに岡田さんだ。他の候補なら、トップ当選はなかったかもしれない」。十一日夜、水戸市小吹町の自民党現職、岡田広氏の選挙事務所で、二位との票差にそんな声が聞かれた。 というのも、年金問題への不満に、出生率に絡む官僚のうそが重なり、公示前後から世論が逆風に反転。厳しい選挙戦となっていた。 「四十九万票か。五十万票はいかめえ…」。開票直前、ある自民党県議はそうつぶやいた。 しかし、岡田氏の得たのは、五十八万三千四百七十一票。昨年四月の参院補選から、約十三万五千票減らしたが、同党の狩野安参院議員が、三年前の小泉ブームで得た記録、五十四万票を四万票ほど上回った。 当初目標の六十万票には、わずかに及ばなかったものの、県議選水戸市選挙区の二万八千票、水戸市長選の六万票、参院補選の七十二万票に続いて、参院通常選でも初陣で、県内の歴代最多得票を更新してみせた。 ◆個人選挙? 四度目の新記録達成で、喜びに沸く陣営だが、応援部隊や自民党県連幹部には、不満がくすぶり続けたと言っていい。選対の組織的運動が鈍く、知名度の高い岡田氏一人が、全てをカバーする格好だったからだ。 ある選対関係者は言う。「岡田さんの頭には、人脈が全て入っているが、選対にそれが反映されない」。別の党関係者も「毎日、候補から指示が来る。候補はみこしに乗ってほしい」と、苦言を呈する。 県議時代から、「御用聞き政治」を信条とし、直接有権者と接する岡田氏だが、国会議員は多忙な上、参院は全県一区で回り切れない。「いつまでも若くない。六年後、同じ手法じゃ身体がもたないだろう」との声も。 保守系の業界、各種団体など、自民の集票組織の衰退も伝えられる。こんな声も聞こえた。「楽すると、組織に選挙のやり方が継承されない。岡田さん個人の人気、公明票に依存すると、自前の組織が崩れてしまう」。 ◆底上げ 二位の民主党現職、郡司彰氏との票差は十万票強。地域別では、七十一市町村で首位を確保したが、自力勝利とばかり言えない面がある。公明党推薦で、かなり票が底上げされていたからだ。 比例で得た自民三十八万票、公明二十万票を足すと、岡田氏の選挙区得票と重なる。公明・創価学会票は、最大十六万票台だけに、中立もしくは逆に動くと大変なことに。自民党県連が頭を痛める原因でもある。 実際、県連の山口武平会長は、選挙結果に満足いかない様子だった。定評ある票読みで、目標は「投票率40%で六十万票」とした。それが、五割を超す投票率で、公明・学会票を上積みして、十万票差だから悩みは尽きない。 「民主、郡司(彰)さんの躍進は、突風みたいなものだから、時が経てば元に戻るだろうが、組織が崩れかけているのが心配だ」。県連の大高松男事務局長も、得票に不安の芽を感じ、党組織の建て直しを訴える。 |
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