| 浅草おかみさん会 | |
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街を沿線の「夜の顔」へ 伝統の中に新しい息吹 |
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浅草では都内最大の祭りである三社祭をはじめ、四季を彩る情緒豊かな祭りや縁日のにぎわいがある。歴史にはぐくまれ、古きよき伝統を守りながらも、常に新しい息吹を吹き込もうとする団体がある。それが「浅草おかみさん会」だ。 一九六四年の東京オリンピック開催と東海道新幹線の開通は、戦後の高度経済成長を象徴する出来事だった。しかし、当時の浅草は「きたない、怖い、暗い」の「3K」で、「斜陽の街浅草」といわれた。 「愛するこの自分たちの街を何とかしよう」。二十人ほどの商店街のおかみさんたちが立ち上がった。六八年に浅草おかみさん会が発足した。九三年には女性だけで設立された日本初の協同組合になった。 おかみさん会では最初に浅草の案内地図板作りを始めた。続いて保育園の開設から浅草サンバカーニバルの開催、二階建てバスの運行、ニューオーリンズジャズの公演などを手掛けてきた。おかみさん会の提案で、昨年十月からは浅草寺や五重塔、雷門などでライトアップが始まった。 三十年以上にわたり、浅草のまちづくりに関する活動や提言を続けている。この活動に触発され、全国各地におかみさん会が発足している。 浅草おかみさん会理事長の富永照子さん。「すしや通り」に店を構える手打ちそば「十和田」の女将(おかみ)である。富永さんにとって、つくばエクスプレス(TX)の開通は「願ってもないチャンス」だ。 富永さんは「沿線二十駅の中で、浅草駅を一番の駅にしたい。浅草では常に目新しいイベントを開き、沿線から多くの人を呼びたい。開業時には世界一周旅行プレゼントを目玉にしたイベントもいいね」と意気込む。 おかみさん会では「沿線の一体化を目指そう」と昨年二月、沿線の交流を目的にした「つくばエクスプレス沿線サミット」を浅草で開いた。サミットには沿線自治体や商業関係者ら約五百人が参加した。来月にはつくば市で開く。 「まちづくりは体に資本をかけ、リスクを背負って立ち上がる人がいるかにかかっている」。まちづくりは富永さんのライフワークとなっている。 浅草はおかみさん会の努力によってよみがえった。これからはTX沿線の「夜の顔」としてさらに発展させ、地域間競争で優位に立とうとしている。 |
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