| 循環バス実証実験 | |
|
マイカーから転換促す つくば駅周辺の渋滞緩和 |
|
市は関東鉄道と共同で、つくばセンター地区から四コースの低公害型循環バスを運行し、交通需要マネジメント(TDM)実証実験に取り組んでいる。 TDMとは道路整備や拡幅ではなく、マイカーからバスへの転換や時差出勤、物流輸配送の共同化などによる渋滞緩和策。実証実験は都市圏でTDMを推進するため、国土交通省が二〇〇一年度から補助制度を始めた。 市では新交通スタイルのバス利用を促進し、TX開通に伴うつくばセンター地区の渋滞緩和と排気ガスによる環境改善を図る。またTX開通後の交通需要を把握し、既存バス路線の変更など渋滞を防ぐための基礎調査に役立てる。実証実験は昨年九月から始まり、来年三月末まで続けられる。 市内のバス路線体系はJR常磐線土浦駅、荒川沖駅、ひたち野うしく駅などの鉄道駅や既成市街地などを結ぶ路線が中心だ。国交省が一九九八年に実施したパーソントリップ調査によると、市民のバス利用率はわずか1―2%だった。自動車が60―70%で圧倒的に多かった。 筑波研究学園都市建設のマスタープラン策定に携わった元筑波大教授の黒川洸氏。黒川氏は「当時は自動車がこんなに早く普及するとは考えていなかった。バスが主体だった」という。つくば駅周辺の混雑について、「自動車依存からの脱却が必要」と課題を挙げている。 実証実験バスは「つくつくバス」と名付けられた。路線はつくばセンター地区間と春日方面、松代方面をそれぞれ三十分間隔で運行する春日近郊シャトルと松代近郊シャトルのほか、つくばセンターと市筑波庁舎間を一日八往復ノンストップ運行の筑波急行シャトル、つくばセンター地区を十五分間隔で8の字運行するセンター地区循環の四コースある。 センター地区循環バスは十九人乗りで二台ある。燃料は天然ガスを使用している。他は一台ずつで、ディーゼルエンジンだが環境負荷が従来型に比べ十分の一になっている。 運賃はどのコースとも大人百円、子供五十円。バスの位置情報は全地球測位システム(GPS)で、携帯電話やパソコンに提供される。「バスがなかなか来ない」「次のバスはあと何分で来るのか」などといったイライラが少なくなるという。 四コース合わせた利用実績をみると、九月の乗車人数は九千五百三十二人、便数は三千七十四便、一便当たり乗車人数は三・一人、一日平均乗車人数は三百十八人。利用者は徐々に増え、十二月の乗車人数は一万一千三百六十一人、便数は三千二百二十四便、一便当たり乗車人数は三・五人、一日平均乗車人数は三百六十六人になった。乗車人数は松代循環が最も多い。 市都市整備課では「朝夕よりも昼間の利用が多く、買い物や病院などへ行くための利用が多い」と分析している。「もっと多くの市民が利用してほしい」と呼び掛けている。 実証実験の結果次第では本格運用に移る予定という。事業が軌道に乗れば、市内各所からつくば駅までのアクセスに役立つと期待されている。 | |
|
|