| ブルーベリー栽培 | |
|
低迷する芝の代替振興 観光型農園へ面積増加 |
|
市や生産者は「ブルーベリーのまちつくば」をPRし、将来的にはつくばの特産物として、銘柄産地を目指そうとしている。 つくば市は芝の作付面積が全国一。一九九一年のピーク時には四千五百ヘクタールあった。しかし、バブル崩壊後、ゴルフ場や公共事業などで芝の需要が年々減少し、二〇〇二年度は三千五百ヘクタールになった。生産者は価格低迷にもあえいでいる。 市内では七七年から筑波大学農林技術センターで、ブルーベリーの栽培研究が始まった。ブルーベリーは北米原産だが、「つくばの気候にはブルーベリー栽培が適している」とのデータが得られた。 このため、市は九九年から芝に替わる新規導入作物として、ブルーベリーの振興を奨励。十アール以上のほ場へブルーベリーを植え付ける生産者には、苗木と土壌改良材の購入費二分の一を助成することにした。 これに伴い、沼崎地区の生産者らは市の補助を受けて生産組合を結成。芝畑の土壌改良を行い、ブルーベリーの苗木を植えてモデル農場となる生産団地を九九年秋に作った。 〇〇年にはつくば国際会議場で、国内外のブルーベリー生産者や加工者らが参加して「ブルーベリーシティつくば二〇〇〇」を開催。これを機会に市内では急速にブルーベリーの栽培面積が増え、本格的な振興に向けた取り組みが始まった。 沼崎地区の生産組合「つくばブルーベリーの里・沼崎」は生産者二十五人。農園の栽培面積は県内最大規模の四・三ヘクタールで、四千五百本が植えられている。品種は早生から晩生まで三十品種がある。 農園は苗木植え付けから三年目の〇二年六月に開園。毎年六―八月まで摘み取り農園として開園している。開園当時は六百人の入園者があり、昨年は二千人に増えた。市内外のほか、関東近県からの入園者があるという。 現在、市内のブルーベリー栽培農園は、沼崎地区を含めて十五ヘクタールあり、生産者は五十人。摘み取り農園としては八カ所が開園している。現在、二十五人の生産者が生産者連絡協議会を組織し、品質向上や需要拡大などの生産振興活動に取り組んでいる。 市農業課では「ブルーベリーは植え付けから四年目で収穫可能になる。TX開通をにらんで開園したい意向の生産者が多く、〇五年度には十以上の摘み取り農園が開園する見込み」と話す。 「ブルーベリーは収穫やせん定作業は大変だが、果樹の中では比較的、栽培方法は簡単で作りやすい」という。 ただし、栽培から収穫まで三〜四年間待たなければならないため、芝からの転作に踏み切るには、三〜四年間の辛抱ができるかどうかがかぎとされる。 市では当初、将来的に市内のブルーベリー栽培面積は百ヘクタールに拡大する計画だった。ブルーベリーの栽培面積は、国内全体を合わせても三百〜四百ヘクタール規模だ。 市農業課では「とても百ヘクタールは見込めないため、二十ヘクタールの拡大を目指したい。現在の栽培面積規模でも全国的にみて有数の生産地になる」としている。 沼崎地区の生産組合では今後、本格的な収穫が見込めて量産体制が整えば、ワインやジャムなど加工品の開発を行う加工施設を建設し、さらに集客力を付けたい考えだ。 |
|
|
|