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| 岩井市・境町・猿島町
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| 思惑乗り越え協議ヤマ場/新市名称にも注目集まる
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同地域では旧猿島郡の大合併が理想とされながら、いち早く五霞町が県境越え合併を目指し、総和町が三和町を抱き込む形で古河市と法定協を立ち上げた。これに引きづられた三市町の枠組みだった。 住民間には「余りもの合併」「特例債目当ての部分合併」の声も飛び交った。しかし、先行した二つの合併パターンが挫折し、宙に浮く形となった今では、新市のまちづくりに期待する声が高まっている。 三市町は県の示した望ましい合併パターンと合致し、関係住民のアンケートでも大半が支持した。当初、古河方面に向いていた野村康雄境町長も法定協発足時には「同じ文化・経済圏を持つだけに、心を一つにして」と決意を示した。 ◇ 法定協は合併方式や合併時期(目標)を決めるなど、比較的スムーズに進行した。しかし、基本四項目の中でも難関とされる新市名称と庁舎位置が提案されると、水面下にあった思惑の対立が浮き彫りになった。 協議は、それぞれがいったん持ち返るローリング方式で行われ、「民主的な運営はいいが、会長のリーダーシップが弱すぎる」などの不満もささやかれた。名称と庁舎位置が先送りされたことが影響していたようだ。 この二つはどこでも関心の的で、もめる要素だけに同法定協も慎重姿勢が目立った。合併までのスケジュールをにらんだ動きも、ここにきて大きなヤマ場にさしかかり、一挙に傍聴者も増えた。 四月二十日の第十三回協議会では、「セットで決めたい」(石塚会長)と先送りしてきた二つの問題にようやく動きが見られた。新市名称は三候補に絞り込まれ、新市事務所は岩井庁舎に置き、分庁方式が提案された。 名称は一般公募を経て、小委員会に付託して絞り込んだ候補十点の中から、各委員が投票し、一位「坂東市」、二位「緑野市」、三位「将門市」から選ばれる。大利根市や下総市などは外れた。 公募では「将来の子供たちにも広く意見を求める」(石塚会長)として小学四年生まで広げ、岩井市ゆかりの平安武将にちなんだ「将門市」が最多得票だった。次回(十一日)に決まるが、「坂東市」優勢の声が漏れる。 庁舎位置は、今年一月から三首長と各議会議長の六者協議で話し合われていた。大規模な合併ではない上に、後発ながらも単独市制の岩井市と旧郡部の境町の確執など、複雑な背景があるようだ。 岩井には総務・企画・市民・環境・商工観光部門、境には企画(電算)・交通防災・建設・教育・議会、猿島に保健福祉・農政・農業委員会を配置。合併後の新庁舎は三市町の接点(境町伏木)や中心点(岩井市借宿)を踏まえ、おおむね中心部とすることが提案された。 ◇ 三市町が合併すれば人口約八万五千人の新市となり、約三百五十億円の合併特例債事業が見込まれる。しかし、特例債を当て込んで、合併して数年後に新庁舎を建設することには、抵抗感を抱く住民は少なくないようだ。 特に、合併を前に新庁舎の建設を終えて間もない境町にはそうした空気が根強い。同町では議会が三月に「合併に関する町民の意思を問う住民投票条例」を可決。法定協では一部委員が野村町長に質問する場面があった。 新市名称と庁舎位置をクリアし、積み残しの議会定数問題などにけりをつけ、七月ごろには合併協定書の調印に持ち込みたいとする同法定協だが、新市建設計画では特例債事業をめぐって波乱も予想される。 |
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