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| 講演後の感想が真実 | |
情報提供判断は生徒に
■禁句■ 講演の流れは(1)会の意義、またたばこを売り、大もうけする企業の狙いは何か(2)喫煙者に今何が起こっているか(3)ニコチン依存と成績、運動部活動への悪影響について(4)世界の喫煙抑圧運動と日本の対策の遅れ、など全七部構成。スライドや医者としての患者を診た体験談などを踏まえ、たばこをめぐる今を解説していく。唯一の決め事は「吸わないように」とは言わないこと。吸うか吸わないかの判断情報を提供するにとどめ、あとは生徒に判断を委ねる。 ■広告■ 同会の講演による最大の特徴は、たばこ産業の戦略について説得力ある分析を行い、生徒に広告などにある暗部を提示、理解を求めることにある。 ヨーロッパの美しい湖岸にモデルの女性がたたずみ、その隣にたばこが二箱並び、「添付シール二枚でブランド小物プレゼント」といったものや、一人の男性が銀世界をスキーで歩み、その斜め上にさりげなく新商品のたばこが写りこむものなど、「美しさ」、「清潔さ」、「爽快感」のイメージを全面に押し出した宣伝広告を紹介。 「売るときは格好よく見せるけど、中味は黄色の四十種類以上の発ガン性物質が入った毒なんだ」「なぜ二箱でプレゼントか知っている?四十本吸えば立派なニコチン中毒者ができあがるからさ」と、その手口の恐ろしさを淡々と暴露していく。 また、喫煙率が減少する現在、たばこ産業が推進する消費者拡大方法は、ずばり「子供たちを喫煙者にしてしまうこと」と話す。 「都合の悪い話はすべて隠し、モデルやスノーボード、バイクなど格好いいイメージばかりを見せて子供たちをつなぎ留める。そして長い付き合いを始めようということなんだ」 喫煙経験のない生徒たちにもある身近な企業に対する恐怖が募っていくことになる。 ■訴え■ しかし、恐怖心をいたずらにあおるだけではない。まとめの言葉にその理由は集約される。「つまり『たばこぐらいで』という言葉は通用しない。みんなが今感じている感想こそ真実なんだ。人生を左右する大きな事実であることだけわかってほしい」と結ぶ。 講演終了後、喫煙習慣があり、話を聞いてたばこをやめたくなったと平間さんを訪れる生徒、また先生らも多い。平間さんは、「二十代から喫煙を始める人はほとんどいない。常用者は十代半ばからがほとんどだ。今の時期だけ、誘惑や好奇心を乗り越えれば、有利な人生が必ず待っているということを忘れないでほしい」。講演で決して欠かすことのない言葉がこれだ。 他者と自身の痛みを見据え続けた平間さんによるメッセージの力を、ステージから視線をそらさない生徒の瞳に見た気がした。 |
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