−木内野球の夏が終わって− |
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【七月十三日・県大会二回戦、対水戸桜ノ牧戦。終盤に本塁打を放つなど粘る水戸桜ノ牧の前に苦戦を強いられながらも、飯島秀明、磯部洋輝(いずれも三年)の二投手を繰り出して初戦を突破した。木内監督ラストゲームの最初の試合とあり、試合終了後、報道陣が多数詰めかけた。試合終了後、水戸市民球場の一塁側のベンチからユニホームから普段着姿で出てきた木内監督】 いやぁ多いね、試合に負けたわけじゃないよ(笑)。 ―苦しい試合展開になりましたが。 初戦というのはあんなもんで、非常に気の小さい子供らが多いんでね、今年は。何年か前の大会(一九九三年第75回大会で初戦・二回戦で伊奈に9―8で辛勝)で伊奈にひっくり返されるぐらいにやった試合と同じパターンで、大変子供らに夏の大会の怖さというのを理解させることができた。 一番悪いところが全部出た。これからは少し伸び伸びとできると思います。普段通りにできることが大事だ。これだけ大勢いるところで、簡単にやったことはない。もっとも、甲子園に出た連中が多くなっちゃうのはどうしようもないが。多いのに、やっぱり忘れちゃうんだね。大人は記憶するが、子供は過去ではなく現在なんだよね。そういう意味で悪いところがいっぱい出た。 夏の大会の緊張と応援。そういうものがどこかに力が入るという経験をみんなにして欲しいという事もあったので、これから使う選手をすべて出した。 今年のチームは頼れる選手がいないので、選手個人個人にプレッシャーがかかっているような気がしますね。萎縮してしまう。かわいがられて育てられているから、もう少しハングリーにならないとね。でも高校生では自分を変えられる子はいませんね。 このチームは気が弱いのが欠点。乗って試合ができれば気の弱さは消えるんですが、怒ってばかりでほめる場面がねえんだもん。どうにもならないと思っています。まぁ、勝てるうち怒って、五分の時はほめながら行くしかないかなあと思ってます。 夏の大会の練習は夏にならないとできない。この大会から負けたらあしたはないんだからね、三年生は。それが子供らを硬くする。硬くなると勝てなくなる。硬さの中から自分のやることをきちっとやるという風に発展してくれないといかんと思っている。 ―きのう(七月十二日)監督の誕生日でしたが。 みんなが知っていたものですから、花なんかもらいましたが。誕生日なんか知りたくないぐらいで、年を取るまいと思ってますんで。うちなんか誰もわざと知らないふりをしてくれます(笑)。その方が親切なんかじゃないかとね。「おめでとう」と言うとひっぱたいてやりたくなっちゃう(笑)。こちらは年を忘れてやってますんでね。 父母の会から花束をもらいました。誕生日を知らずに七十一のままでいたいと思っていましたが、きのうから七十二になりました。OB会など七、八十人ぐらい集まったかな。 ―そいう意味で今年は違った夏に感じますか。 だから、違う夏にしてしまうと子供らがあんなんなっちゃうんだ。いつもの夏、大会に強いというのがうちのチームの特色だから、それをおれの進退うんぬんで子供らにプレッシャーがかかったり、余計な力がかかることが最も嫌う事ですから。「それはおれの都合。お前らには関係ないよ」と言ってますから。おれが何度も優勝しているからお前らがしろという話でね。やっぱりおれの事で子供たちが、意識の中でいい方向に行ってくれればいいが、今年の子供たちは意識しない方がいいと思ってます。という事は気の強い方じゃないから。「おれのために今年は勝ってくれ」なんか絶対に言えない。逆に硬くなっちゃう(笑)。 |
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