−木内野球の夏が終わって− |
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【八月十一日、甲子園1回戦、柳ケ浦戦。エース磯部洋輝投手(三年)が、七回途中まで無安打に抑える好投。中堅の泉田正仁選手(二年)は、生還すれば同点となる走者を本塁に好返球して阻止。五回には八番井上翔太選手(三年)が二、三塁の好機に左翼へ二塁打を放ち、2点を先取。堅い守りと少ないチャンスをものにして、2―1で初戦を突破した】 ―1点を争うギリギリの試合でしたね。 木内 初戦にしてはよく守ったかなぁと思ってます。ディフェンスで勝たせてもらったようなもの。井上のエラー(八回に先頭打者のセカンドゴロを二塁手の井上翔太選手がエラー)は、丁寧にやろうとしてはじいた。 ―ピンチの時に、泉田選手の本塁への好返球がありましたね。 木内 たまたま(守備位置を)前に出して、一番肩のある選手の所に飛んでくれた。勝つ時はそんなもんですよ。肩が弱かったら、セーフになるんですけどね。野球は運、不運ですね。 ―磯部投手は七回途中までノーヒットノーランの好ピッチングをしました。 木内 七回にですね、ヒット1本打たれたらタイム取って話し合ってこいと。(磯部に)「楽になったよ」という話をしてこい、と。そう話をしていたとたん、打たれました。ちょっと(相談するのが)早過ぎましたかね(笑)。 ―攻撃では五回の2得点、少ないチャンスをものにしました。 木内 スクイズで1点というのがありましたが、1点じゃあ逃げられないんじゃないかと。向こうには長距離砲(柳ケ浦の4番打者)がいますから。2点欲しいなぁということで、井上にかけてみたんですが。まぁ運よくですよ、あれは(井上の適時打)。ほんとに、今年のチームはついているなぁと思ってます。 ―木内監督にとって二十回目の甲子園出場、甲子園で通算35勝目になりますが。 木内 ただ古いだけです。何回も来れば、何回か負けて何回か勝って、ということですから。古いだけの話です。 ―今回のチームはこれまで3本の指に入るチームと言っていますが。 木内 いえいえ、120%の力を出した時に3本の指に入るチームで。きょうは85点ぐらいですかね。120%出してくれれば、4点ぐらいは取れているんですよ。人間ですから、いつも120%という具合にはいきません。85点で勝てたのは、ピッチャーのおかげだと思ってます。 ―打順を多少替えましたが。 木内 左のピッチャーが来ると読んでいたもんですから、七番のところと二番のところに、右をはさまないと辛いかなぁと。正直言ってああいう(相手投手)左は嫌いなんですけどね。どちらのピッチャーも「ザ・高校野球」っていうピッチャーでございまして、スピードガンはたいしたことなくても、あれだけ丁寧に低めに投げれば、どっちのピッチャーも打たれないということでしょうかね。 ―(右翼から左翼に流れる)浜風は気になりましたか。 木内 あの風は左の大砲(相手の4番打者)を無効にする。ウチは大砲じゃないから、機関銃だから(笑)。左の大砲の打球をライトに放り込まれないという風が吹いてまして、あの風は歓迎でした。 ―選手は初戦を苦手にしてましたが、無事に乗り切りました。 木内 きょうはみんなが上がったことを自覚できたから大丈夫でしょう。「上がってる、上がっている」と言い合っていましたから。上がっていることが分かっていれば、上がっていないんですよ。わりと冷静に初戦、いい試合ができた。まぁ、磯部が安定してたから。だから早く平常心に戻れた。野球はピッチャーだなぁ、と思いますけどね。 ―四回に泉田選手が盗塁に失敗しましたが。 木内 盗塁は考えていましたが、泉田に行かれちゃいましてね。わたしも、ちょっと紛らわしいところを触ったんですがね。(サインを)間違うかなぁと思って。それは、なぜかというと、みんなが平常心でできているかを見たいから、サインに近いところを触った。あれは行ってもいい所ですから(笑)。 |
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