−木内野球の夏が終わって−
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 試合終了後、大敗した原因について質問する水戸短大付の齋藤博久監督奄ノ、細かくアドバイスする木内幸男監督=7月25日、水戸市民球場

 【七月二十五日の準決勝・水戸短大付戦。昨夏と同じ顔ぶれの対戦となった。水戸短大付のエース・舟生健太(三年)は、準々決勝の水戸商戦では11奪三振と力投。そのため好ゲームが予想されたが、ふたを開けてみれば常総打線は磯部洋輝投手以外の全員が安打を放ち、磯部も9イニング無失点と完封。6―0で快勝し、難なく決勝にコマを進めた】
 ―盤石の勝利でしたね。
 木内 (相手の)エースを攻略したことが大きかったでしょう、相手に与える影響がね。ちょっと相手が雑になった部分がありましたから。エースがいかにみんなに頼られているか、しみじみ感じましたけどね。
 ―その舟生投手攻略に、どんな指示を出しましたか。
 木内 真っすぐかスライダー、どっちか一本という形なんですが、「どっちも打てる」という返事が返ってきましてね。おととい(二十三日の準々決勝)よりは出来が悪いという事で、ボールに切れがない。一日休むというのは難しい。 
 ―磯部君以外、全員安打を放ちましたが。
 木内 ボールを良く見て食らい付いて、悪い球を二、三球振った人はいますが、結果的にうちのバッティングは選球眼ができているように思っていますので。まぁ、ボールを振った連中の関係を正して、剛球必打を徹底させたいと思っております。
 ―一番の平野直樹君(三年)が、5打数4安打3打点と大活躍しましたが。
 木内 彼は昨年甲子園に出て、吉原(右翼・吉原皓史・三年)の後にレフトを守った選手。ミスが多く、性格も弱いところがあるんです。目の前が真っ白になるタイプで、バントもできなくなっちゃうみたいなところがあって、春はベンチに入れませんでした。
 実際、今年の夏も開会式のメンバー交換で、「三年だから何かやってくれるかな」ということで、いろんな手を打ってみました、平野には。平野、吉原っていうところをね。そしたら今大会は出られるという喜びで、伸び伸びとやっている。もともと力はあるんですよ。
 ―きょうは犠打をきっちり決めましたけど。
 木内 きょうから野球だから。きょうから山登りに入ったんで、落ちないようにバントをきっちりやって、野球をやっていくというように考えてますけど。
 ―藤代の持丸修一監督は、決勝では木内監督と戦いたいと言っていましたが。
 木内 うーん、そうねー。わたしの方は受けちゃう方でね。なかなか闘争心が出なくて困ってしまうんですがね。まぁ、子供らが(闘争心を)出してくれればいいいと思ってますがね。
 ―4点リードした三回の攻撃。水戸短大付は左腕・宮本一樹がリリーフ。すぐにダブルスチールで5点目が入りました。サインプレーですか。
 木内 そうです、はい。あの1点は左のピッチャーが出てきたら、あれで1点取ってやると決めていて、気持ち良く放らせない。気持ち良く放られるほど、あのピッチャーは打てない。ですから嫌がらせをやって点数を取っちゃうということだったんで。
 まぁ、あの1点で向こうの意欲をそいでしまう結果になったんじゃないかなあ、と思ってますね。たった5点中の1点なんですけど、ああいう点の取られ方をすると(相手は)惨めになるんですよ。闘争心が鈍るという戦いなんですよ。
 おととい(準々決勝)見た水短さんでは絶対勝てねえなあと思いましたけど、きょうは弱い時の水短さんだったんで、勝たせてもらったんでね。
 夏の大会というのはリベンジ一つすればいいんじゃなくて、とにかく後ろまで勝ち上がるという大会ですから。きょうは、水短さん、ちょっと良くないんじゃないかな。水商戦みたいにファイトを燃やしすぎたのかなぁ、という気がしましたけどね。



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