−木内野球の夏が終わって− |
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【七月二十六日の決勝戦終了後のインタビュー。木内幸男監督は、上り調子のチームに甲子園での活躍を期待。エース磯部洋輝(三年)について、「頼りない」と話しながらも、絶大な信頼をおいている様子がうかがえた】 ―今度で何回目の甲子園になるんですか。 木内 ちょうど二十回目。十九回よりも二十回目の方がいいかなぁ、と思ってたんですがね。七月に入ってチームの出来が悪すぎてあきらめかけていましたんで、きょう一番勝ってホッとしてます。 優勝という目標をチームが失いかけていまして、さじを投げたチームですから。(大会前のチーム低迷の原因について)体づくりをやったから(バッティングが)落ちたんだけどね。守備ばかりで、バッティングがうんと少なかった。 子供たちは打てることが薬みたいで、打てないとバントは出来ない、盗塁、走塁は下手になる。後に引くようなことがあったんで、「この子らは打たせないとダメだなぁ」と思いまして、朝晩バッティング練習をやらせました。大会通してね。 涼しいというのが、すごくプラスになりました。きょうも練習してきました、決勝戦なのに。夏の大会中に、朝晩バッティング練習するなんてありえない、普通はね。春と秋の大会のようなコンディションのつくり方で、間に合ったんですよ。 ―甲子園ではどのあたりまで勝ち進めそうですか。 木内 甲子園では絶対に勝てねえかなぁ〜っていうのが四、五チームあるんですよ。負けないよ、というチームも三分の一はある。ですから、組み合わせを引いてみないと何とも言えないんですけど。いくつ勝つなんていう目標は、組み合わせと、向こう(大阪)に行って、(チームが)乗ってくるかどうかですよね。 コンディションづくりが非常に遅かったんで、バッティングが下がっちゃうということはありません。ですから、本当に「絶好調」になれるんじゃなかろうかなあ、と思うんです。 そこにもう一枚、飯島(飯島秀明・三年)というピッチャーを使いたい。バッティングだって去年四番を打っていたんですから。バッティングの方がちょっと乱れて、松林(四番の松林康徳主将・三年)にポジションを取られちゃった。飯島の出来上がり待ち、坂(三番・坂克彦)の安定したバッティング待ち、というところかな。 ―二人が復調すれば甲子園でいい所まで行けそうですか。 木内そうでもないんでね。打たせて取るピッチャーですから。でもね、ああいうピッチャーは長持ちするんですよ。間違った時にポンと打たれるだけで。あとは向こうが打ち損じてくれる。 本当は、向かっていくには嫌なタイプなんです、つかみ所がなくてね。決して「ピッチャーがいい」とは思っていませんから。ただ、ゲームになるといいんだな(笑)。 あれが140`まで出るんだったら「ピッチャーいいよ」と話題になる。茨城県では、磯部なんてピッチャーの話題にも上がっていませんから。それが準決勝、決勝で1点しか取られていない。 みなさんは140`ビシッと出て、スカッと三振を取るピッチャーを「いいピッチャーだ」と言いますけど、やっぱり(ヒットを)打たせねえピッチャーがいいピッチャーなんですね、夏の大会はね。 個人のためには、150`出した方がいいけどね。でも、当人は抑えることに重点を置いているんですよ。「自分のために、もっと早い球を投げるピッチャーになりなさい。チームのために、まとまったピッチングになる必要はない」と言ってきたんですが…。 「ウチのピッチャーはいいですよ」と、たんか切れないですもん。ですから、そのあたりが監督としては弱気なんです。もっとも、打たれるけど、連打はされませんけどね。 |
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