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代理戦争に自民党圧勝 永岡氏当選の陰に山口会長 |
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◆総力戦◆ 「バンザーイ」「バンザーイ」。二十七日夜、総和町の永岡洋治選挙事務所に、初当選を祝う歓喜の声があふれた。満面の笑みをたたえた永岡氏の隣に、自民党県連の山口武平会長が寄り添う。象徴的な場面だった。 というのも、七区補選の主役は山口会長と、服役中の中村喜四郎元建設相。そこに、昨年の県議選に絡む中村派県議六人や、会長と以前からの遺恨を持つ実力者、川口三郎県議らも加わり、まざまな意味で代理戦争となった。 それだけに、自民党は異例なほどに全力投入。選挙区内外から、県連三役ら幹部、五十人以上の県議や元県議、建設業協会をはじめ、党の支持団体や党支部役員らを動員して、徹底したローラー作戦を展開した。まさに総力戦と言っていい布陣だった。 党本部もテコ入れをした。統一補選で、厳しいのは七区と東京六区。東京が敗色濃く、七区で負けると政争に直結する。本部選対三人が常駐、永岡氏が属す江藤亀井派幹部、党幹部らが連日応援に訪れ、二十日の小泉首相応援が弾みをつけた。 ◆遺恨◆ 山口会長と中村元建設相の遺恨は、二〇〇〇年の総選挙にさかのぼる。談合絡みの埼玉土曜会事件をめぐり、中村元建設相が「あっせん収賄罪」で逮捕された。一審有罪判決を受け、自民党県連は農水省エリート、永岡氏を擁立して党本部に公認申請した。 一九九六年十月の総選挙では、判決前ということもあって、県連は「中村推薦」を決める。結局は、中村元建設相側が「迷惑をかける」と断り、トーンが弱い「支持」とし、対抗馬を立てずに再選に協力をした。 田中角栄・元首相、藤波孝生・元官房長官…。自民党は、不祥事で離党した大物に、有罪判決後も対抗馬を立てない。そうした「文化」の流れからすれば、永岡擁立は中村系にとって裏切りに映る。選挙では、会長を「独裁者」と非難した。 中村派県議は追放されるが、処分保留中の昨年暮れに、中村氏が山口会長の地元、岩井市の県議選に対抗馬を擁立した。同派県議も同調すると、県連から公認されず、選挙後に除名処分が決定。新たな遺恨が、七区の吉原氏支援につながった。 ◆逆襲◆ 山口会長にとって、あるいは自民党県連にとって、この選挙は負けられない戦いだった。勝てば緩みかけた手綱が引き締まり、負ければ圧倒的な影響力に陰りが強まる。県政全般や県連内、七区の力関係が微妙に変化しかねないのだ。 総選挙で反逆した中村派県議は、県議選で一増の六人となり、七区では山口派、中村派各四人の均衡が、「三対五」と劣性になっていた。改選後の県議会では、実力者の川口三郎元県議会議長が参画。七人で、「自民県政クラブ」が発足。県連の対抗勢力が誕生した。 彼らの吉原氏支援はその延長にある。「山口降ろしはサブテーマ」と公言した。総選挙のようにはいかなかったが、中村氏が出所後に復帰を狙えば再戦必至。山口会長は「また勝負だ。この勢いでいきたい」と自信をのぞかせる。 「会長は、追い込まれるたびに権力を強めてきた。ゼネコン汚職で、竹内前知事が捕まった直後も、川口さんが反乱したが、あっという間に鎮圧され、会長の力が圧倒的に強まった」との声は根強い。永岡、中村直接対決で、最終決着することになるかもしれない。 |
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