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中村派”代理戦争”に敗退 支持者らに戸惑いと不安 |
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◆宣戦布告◆ 「中村派と丹羽派が合体すれば、何も恐れる必要はないだろう」。四月二十四日夜、中山利生衆院議員派の実力者、川口三郎県議はそう叫んだ。吉原英一氏の演説会。自民党県連の山口武平会長に対し、事実上の宣戦布告だった。 演壇には中村派の染谷清氏、江田隆記氏、半村登氏、森田悦男氏、臼井平八郎氏、長谷川典子氏ら、自民党県連に反目する県議が並んだ。JA茨城むつみ常任理事、中村派の阿久津善太郎氏も、「中村先生のいない間…」と、吉原氏支持を力説した。 吉原氏自身は会長批判は口にしなかったものの、中村派の反山口会長派県議は、七区補選を明確に「代理戦争」と位置づけた。中村派は前回総選挙で、県連の永岡洋治氏推薦を無視し、中村氏支援で動いたのを境に、会長と各自が個人的遺恨を持った。 集会後、ある中村派県議は「三月末に中村事務所の秘書から、『今回は動かないでくれ』と言われ、『中村さんのために県議をしているのではない。地域住民のためにやっている』と即座に断った」と明かした。「代理戦争」は複雑さを極める。 ◆密約説と不安◆ あるうわさが七区内を流れた。「吉原さんはショートリリーフで、中村さん出所後は合併後の市長に回る。今回の選挙はその前哨戦。市域が広がれば、石塚仁太郎(岩井)市長より知名度が高くなる」と。真偽は不明ながら、説得力を持って伝わった。 「吉原さんは出馬表明当初、『それでもいい』と言っていた」「今回は吉原で行く。中村が出てきたら、またその時だ」「中村が出られるかは時の世論しだい。判断基準は言えない」。中村派県議の発言も、密約説に妙な真実味を与えた。 しかし、中村支持者には迷いがあった。「A級の後援会幹部は、うわさを肯定的にとらえて、吉原支持で動いたが、末端では戸惑いが大きかったようだ。一般有権者には、選挙区や議席の私物化にしか映らない」。自民党選対はそう言った。 演説会でも、JA茨城むつみの阿久津常任理事は「中村先生不在の間、託せるのは吉原さん」としながらも、「吉原さんを選んだ理由は特にない」「(中村後援会へ)働きかけはしない。『私はこうする』と言うだけ」と繰り返した。 ◆衝撃の世論◆ 「実刑確定は甘くないな」。選挙戦が折り返した二十日過ぎ、大手新聞各紙が載せた世論調査に、中村派関係者らの顔がこわばった。中村氏が刑期を終え、出所後に復帰を望む声が少数だったからだ。 それらによると、七区全体の有権者では、わずか26%前後に過ぎない。前回、「中村」と書いた人で五〜六割台だった。中選挙区時代なら、問題ない支持率だが、現在は定員一の小選挙区制。一騎打ちでもないと厳しい数字だった。 中村派県議らは、「吉原は負けたら次がない」と強調。ライバルの田中勝也・元県議は、前回総選挙の買収事件に絡み、連座制の適用を受けてまだ出られない。「非中村票」が分散しないため、この数字では復帰に不安が残るのだ。 吉原氏が当選なら、自民党堀内派入りが予想された。「政治家の約束など当てにならない。そのまま続ける可能性はある。そうなれば、永岡より強敵になるのは確実だ」。中村派県議の一人は、そうささやいた。そんな支持者の不安も、中村票の分散に作用したようだ。 |
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