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茨城町長戦で佐藤氏当選 「町政刷新」の訴え実る |
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◆嫌気◆ 茨城町長選は、無所属新人の元県警幹部、佐藤順一氏が初当選を果たした。告示直前に新人の前町議会副議長、高橋良雄氏が立候補を表明し、一時は「反対票が分散して現職の木村睦氏が有利」とも観測も流れたが、結果は下馬評を覆した。 選挙戦の争点は、「木村町政」の評価一本だったと言える。木村氏は四年前、町政刷新を掲げて初当選。当初から、町議会や町幹部、町職員組合と対立を繰り返し、毎年のように予算案が否決された。「根回しなし」は町政混乱を招いた。 町民には、町議会や町幹部、町職への批判、木村氏への根強い支持もあるが、「根回しなし」はいたずらな混迷を生む。「小泉人気でも、改革が進まないのが良い証拠。まして、対立を改革と言うようでは…」。ある政党関係者は指摘した。 町民も、対立に嫌気が差したようだ。「普通、新人二人なら現職優位だろ。校舎問題の滋賀県豊郷町長選がいい例。第三の候補は、現職の戦略とのうわさもあったが…。八百票差は、『いいかげんにしろ』ということだろう」との声もある。 ◆自爆覚悟?◆ 佐藤氏を支えたのは、町議と町役場関係者、町職員組合などだった。議会は、立候補した高橋氏を除く全員。町内外の団体も多くが支援した。連合茨城も推薦し、町職が加わる自治労県本部も、全力投球で選挙戦に取り組んだ。 集会への動員は一騎打ちの様相だった。告示の四月二十日朝は、一千人を数えた木村氏に比べ、三百人程度で遅れを取るが、同日夕の出陣式は一千二百人を動員。「平日だから、朝夕を単純比較できないが…」。読めない選挙戦に苛立った。 しかも、佐藤陣営には不安がつきまとう。選挙戦の途中、「佐藤氏は勢いがない。むしろ、高橋氏の方が…」のうわさも立つほどだった。新人二人の主張は、議会との対立解消を柱とし、「正常化」で良く似ている。危機感を深めた。 そのためか、自治労関係は町職員組合に加え、応援部隊も茨城町へ次々に乗り込んだ。「負ければ、人事で制裁が待ってるのに、『座して死を待つよりはいい』と、自爆覚悟で出掛けて行くんだからね」。自治労傘下の労組幹部がつぶやく。 ◆正常化◆ 開票の結果は、佐藤氏が約九千票、木村氏が約八千二百票、高橋氏が約一千八百票だった。町民の「安定志向」もあり、高橋氏の得票は伸び悩んだ。批判票の総数も、木村陣営の予測より多かった。佐藤氏は、さっそく正常化に乗り出す。 当選から四日目の四月三十日には初登庁。対立と混迷と決別、「協調と安定」を宣言する。選挙戦を通じ、木村町政を「独裁的」と批判し、「対話」を重視した姿勢を強調した。支援者との関係から、対立関係に戻ることはなさそうだ。 そして、二十一日の臨時町議会では、四年七カ月不在だった助役、四年二カ月空席だった収入役が決まった。五人中三人が欠員だった教育委員も補充。二十二日には、三月議会で否決した予算案も可決した。「正常化」が急ピッチで進む。 町長交代で、不毛の政争は収まったが、町政の険しい課題が山積。「財政難で行政改革が急務。円満にいく話ばかりではない。市町村合併、商工活性化も困難を伴う。ケジメあるリーダーシップが求められる」。再建は困難を伴うようだ。 |
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