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新治村・合併の枠組み白紙化も どうなる新治や美浦、五霞 |
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◆異変?◆ 新治村長選で異変が起きた。四期目を目指した無所属現職、御田寺義也氏がまさかの落選となった。わずか七十四票差。当選したのは同新人の完賀浩光氏。土浦市中心の合併に疑問を挟み、「住民投票の実施」を掲げていた。 この対決は因縁深い。二十年前は、三選を目指した当時の村長と、汚職で失脚した元職が一騎打ちになった。結局、元職が返り咲きを果たし、現職は現金買収事件で摘発される。現職が完賀氏の父親、元職の事務局長が御田寺氏だった。 以来二十年間、同村長選は前回まで五期連続で無投票。村民が政争を嫌ったのだが、御田寺氏の四選なら、土浦市、千代田町、霞ケ浦町との合併が決まる。そこに、完賀氏が「待った」をかけた。「つくば市との合併を望む声もある」と。 当初は、現職安泰も言われたが、しだいに「接戦」の様相となる。結果は、三千九十六票対三千二十二票。御田寺氏には悔やまれる惜敗だった。ある県幹部は言う。「ずっと無投票当選で、選挙戦となるのは初めてだったからな」 ◆ブレーキ◆ 今回の地方選は、「合併の是非」が最大の争点とされた。県内で合併が最大の争点となった首長選は新治村と山方町、七会村の三町村長選だけ。結果は、現職の二勝一敗だった。完賀氏も「合併は必要」とするが、「住民投票」となると、土浦中心の合併は微妙になる。 実際、二日に初登庁した完賀氏は、「スケジュールにはこだわらない。住民に納得してもらえなければ、法定協議会に参加できないこともある」と強調した。つくば市の藤沢順一市長も歓迎の意向。枠組みが白紙に戻る可能性も出てきた。 五霞町の「越県合併」にも微妙な影が。相手の埼玉県幸手市議選で、この合併に慎重な市議が多数派を占めた。しかも、上位当選者が集中する。一方、親五霞派の多くは下位に甘んじた。住民投票になぞらえば、厳しい結果と言える。 幸手市の住民アンケートでも、久喜市との県内合併派が58%と多い。市議会の勢力も逆転を許した。白紙の危険もある。県内は、心配と嬉(うれ)しさ半々に見える。越県合併には橋本知事も理解を示しつつ、「残って…」が本音だったからだ。 ◆独立宣言◆ 美浦村でも、無投票当選を果たした上野武雄村長が、再選直後に合併協議からの離脱を示唆。二十三日には、村の合併検討委員会で、「住民の意向」を強調し、村単独行政継続を表明した。事実上の「独立宣言」と言っていい。 同村は、稲敷郡東部五町村で協議してきたが、村民意識調査の結果は、「単独行政」を含む慎重論が約七割。村長は「住民が望んでいない」とする。村内の日本中央競馬会の施設が、財政の豊かさを担保し、「独立心」を支えているようだ。 全国的には、総務省主導の「大合併」に反発が根強い。二月には、長野県で反対派町村が全国集会を開催。「強制合併反対」を訴えた。小規模市町村から、権限と財源を奪う国側の私案は、全国町村会と同町村議長会の反対で頓挫している。 茨城は全国有数の自民党王国。正面からの強制合併批判はないが、原子力施設群が財政を潤す東海村が、「単独行政」を宣言しているほか、本音は独立志向の自治体も少なくない。美浦村の動きが、他市町村に飛び火するかも知れない。 |
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