リーダーシップがカギ


任意協解散と協議打ち切りを提案する助川弘之土浦市長=8月25日の第5回合併協議会
合併問題4市町村で再燃?

 ◆任意協解散
 「四市町村で合併を目指し協議を進めてきたが、合併方式をめぐって折り合いがつかず、めどがたっていない状況。事態の打開を図るため、努力を続けてきたが、これ以上、四市町村の枠組みで合併協議を継続するのは難しい。この際、四市町村の枠組みによる協議は終息とし、それぞれが新しい道筋を見いだすことにしたい」
 八月二十五日に土浦市内のホテルで開かれた第五回合併協議会の席上、会長の助川弘之土浦市長は任意協の解散と協議の打ち切りを提案。静まった雰囲気の中、委員の一部から「異議なし」の声が出て、協議は白紙に戻った。
 終了後、助川市長は委員から全く異論が出なかったことにいらだちの表情を見せた。土浦市側は合併方式の主張を白紙に戻すことを決めたにもかかわらず、千代田、霞ケ浦両町は乗らなかった。
 一方で、鈴木三男千代田町長らは助川市長のリーダーシップの弱さを指摘。市長交代後の再浮上の可能性も示唆しながら、今後は三町村で連携していく考えを示した。

 ◆編入・新設の対立
 土浦と千代田、霞ケ浦、新治の四市町に石岡市と八郷町を加えた六市町村の「市町村合併懇話会」が設立されたのは二〇〇一年七月。途中で石岡市と八郷町が抜け、今年一月に四市町村で合併を目指すことを確認した。
 しかし、最初から四市町村の関係はぎくしゃくしていた。六市町村で協議を進めている最中に、土浦市は「現実的な対応」として独自に四市町村を想定した合併ケーススタディーを行ったため、これが「選別」と受け取られたこともある。
 通常、合併協議会の事務局は会長の市町村に置かれるが、四市町村の場合は県県南合同庁舎。土浦市は「合併方式の論議は任意協で」の方針だったが、任意協で三町村側の委員は執拗に先議を求めた。
 合併方式は、土浦市が「編入」、三町村が「新設」(対等)をそれぞれ主張。千代田、霞ケ浦両町は議会決議も突き付けたため、関係はこじれた。しかし、霞ケ浦町議会は「土浦市長が『編入』を繰り返し、町民は混乱した。『とんでもない』と決議になった」と土浦市側に原因を求めた。

 ◆市長選待ち
 四市町村合併が不調に終わってから、千代田町議会は「三市町村で合併を目指す」方向性を確認。一方で新治村はつくば市との合併にシフトした。新治村の場合、十八歳以上の全村民を対象にしたアンケート調査で、四市町村の枠組みとつくば市との合併が43%台で並び、世論が伯仲したという事情がある。
 こうした動きも土浦市長選の結果待ちという色彩も強い。
 合併問題については小野治氏、中川清氏とも「四市町村合併の推進」で一致している。ただ、こじれた関係を修復し、改めて協議のテーブルに載せるためには、他町村に対する配慮やリーダーシップが求められる。
 助川市長は六日の記者会見で「(市長が交代しても)市議会は硬化しており、難しいのではないか」との見通しを示した。
 小野氏は、十八nに上る公約パンフの中では「合併のメリットと時代の要請に鑑みて合併を促進し、新しい郷土をつくる」と抽象的な表現にとどまっているが、出馬表明会見では「土浦の強いリーダーシップが必要」として、千代田、霞ケ浦、新治との四市町村の枠組みを強調した。
 一九九四年に「広域まちづくり研究会」を立ち上げて会長を務め、合併推進の立場をとってきた中川氏は、幅広い人脈を活用して三市町村に対し再度合併を働きかけ、合併特例法期限内の合併を目指す考えを鮮明にしている。また、将来的にはつくば、牛久エリアで県南五十万都市を目指すという広域的な都市づくりを展望する。

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