守谷市まちづくり専門員 作部屋義彦氏

東京圏の田園文化都市へ/「協働で魅力づくり必要」

■さくべや よしひこ■
和歌山県出身。元総合商社ニチメン取締役。市駅周辺まちづくり推進室まちづくり専門員、市観光協会副会長。民間では松ケ丘花の輪ボランティアグループ・ひだまり公園グリーンレンジャー世話役、松ケ丘7丁目自治会まちづくり部会代表、守谷にエコミュージアムをつくる会事務局長などに就く。
「守谷は日本離れしている街だ」。元総合商社マンの作部屋義彦さんは守谷に魅力を感じ、6年前に千葉県柏市内から常総ニュータウン南守谷の松ケ丘地区に移り住んだ。

その後、当時の守谷町が公募した総合計画審議会の委員や国勢調査指導員に続き、市の駅周辺まちづくり推進室のまちづくり専門員として、つくばエクスプレス(TX)関連のまちづくり業務に当たっている。

守谷は大正時代まで東京と結ぶ利根川や鬼怒川の水運で栄えた。しかし、1913年には常総鉄道(現関東鉄道常総線)が開通。これが「地域アイデンティティーを失っていった」という。

一世紀近く経って東京直結のTXが開業する。「新しい地域アイデンティティーを確立する機会が訪れ、どこよりも早く確立するのがカギ」と主張する。

TXで守谷から秋葉原までは35分。秋葉原乗り換えで東京駅までは42分で、圧倒的な速達性がある。「東京40キロ圏で、東京駅へ45分以内で到達可能なのは、JR東海道線戸塚駅、総武線千葉駅とTX守谷駅の3駅だけ」。沿線イメージの高さで守谷の優位性を挙げる。

「詩人高村光太郎は『利根川の美しさは空間の美』と言う。TXで利根川を越えて守谷に来ると、そこには日本の原風景がある。自然環境が豊かな守谷のゲートウエーは、広大で美しい水と緑の空間」

作部屋さんがイメージするこれからの守谷は、「東京への速達性とともに、日本離れした都市環境と自然環境とが調和した良好な住環境」だ。「守谷は県の玄関口と言われるが、東京圏の中の特色ある新しい田園文化都市」との認識を示す。

民間ボランティア団体のリーダーとして、地域まちづくりを進めている。「守谷全体のまちづくりと市民レベルの地域まちづくりの協働、協調が不可欠」。この持論を自宅のある松ケ丘西地区で実証している。

都市再生機構所有地への結婚式場誘致に始まり、複合施設開発では街区道路景観形成などに住民、事業者、行政の三者協働を実現させた。

守谷は「まち全体が遊歩道」と考え、「まちは放置すると風化する。まちは創るもの」として、草の根ボランティアの役割を重視。これに協働のまちづくりを重ねていく。

「協働のまちづくりは有言実行。民間、行政が心の壁を取り払い、市民が二歩踏み込んで日常生活空間の魅力を作り続け、それを外に向けて発信すること。市民の3%以上が地域リーダーになれば、守谷は大きく動く」という。

ここにTX開業で「オンリーワンジャパン」を目指す守谷の協働のまちづくりへのキーワードがありそうだ。

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