プレイスメイキング研究所社長 島袋 典子氏

新規居住者の暮らし支援/「新住民」の経験生かす

■しまぶくろ のりこ■
広島県出身。筑波大卒。ベンチャー企業を支援、育成する「つくばインキュベーションラボ」社長。つくば市産業コーディネーター。46歳
昨年五月、仲間七人と資本金一千万円を出資して株式会社「プレイスメイキング研究所」を設立、社長を務める。

TX開通に当たって、つくばの魅力を発信したり、つくばを知ってもらうツアーを企画したり、魅力的な住空間を維持、向上させるための知恵を研究することが役割という。

「売れるつくば」を提唱した筑波大学大学院の渡和由助教授らとともに二〇〇二年、自主ワークショップを開催。「TX沿線まちづくりアイデア会議」に加わり、新規居住者の暮らしを支援する「ウエルカムサポートシステム」の必要性を提案。自ら提案したアイデアを、自ら形にした。

「TX開通まであとわずかしかないのに、まちがどうなっていくのか見えてこない。ストロー現象が起こってしまう恐れもある。事業者に任せきりでなく、自分たちのまちなのだから、魅力をつくり価値を高めることで、まちに住みたい人を増やしたい。新住民と呼ばれるわれわれは、よそから来てつくばに住むということについては経験者。新新住民にわれわれの経験を生かせるのではないか」

アイデア会議では、新規居住希望者を対象に、ライフスタイル別につくばのさまざまな魅力を体験してもらうツアーを企画したり、子育てや買い物、病院など暮らしの情報を提供したり、家づくりを支援したり、街並みを保全するなど、情報発信、相談、生活支援、環境保全組織の立ち上げを提案。

提案は、今年十月、葛城地区の研究学園駅前で開催予定のまちびらきイベント「つくば住まいと暮らし博」で生かされ、ウエルカム広場やウエルカムストリートが設けられる。

同社はこれまで、県と都市再生機構が発行する会員向け情報誌「TX住みたいネット」の制作に協力したり、昨年十一月発行の雑誌「つくばスタイル」(出版社)に素材を提供。「住まいと暮らし博」にも参加し、つくばの魅力を発信する企画を提案したり、地元のコーディネートに関わりたいと考えている。

つくばの魅力について「研究や先端技術にスポットが当てられているが、研究学園都市だけがつくばではなく、農地、緑、歴史のすべてがあるのがつくば」だと語る。「つくばには、リタイアしてよそから移り住んできた人、学生時代を過ごして戻ってきた人など暮らしを楽しんでいる人がたくさんいる。魅力がないと住み続けるわけはない」

今後はさらに「まちづくりのデザインにも関わり、それぞれが居心地がいい空間づくりができれば」と話す。

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