チャピレ(タンザニア連合共和国)

においのないライスは不思議
二月に来日したので、最初は寒くてつらかったのですが、段々と暖かくなって、夏は暑いぐらいでした。今の季節は朝夕の気候が私の国と似ていますので、とても快適に過ごしています。タンザニアは暑いと思うでしょうが、最高気温は三六度ぐらいです。

私の国は日本の二・五倍ぐらいの広さで三千五百二十万人が住んでいます。主要産業は農業で米、豆類、コーヒー、綿花などで国民総生産の50%を占めています。また、規模は小さいですが、鉱業では金やダイヤモンドも生産しています。

JICAには、稲栽培の研究に来ています。稲作の方法は日本と基本的には同じですが、まだ機械化は進んでいなくて、家畜や手作業で行っているのが日本との大きな違いです。また、タンザニアに適した米の品種の開発や、肥料をどのタイミングで施すかなどの研究もしています。私は、農業者育成が主な仕事です。機械化は進んでいませんが、日本の手押しタイプの耕運機を取り入れ普及させたいと考えています。

日本の印象は、個人住宅が画一に統一されているのが不思議でした。私の国では家族や親戚などが協力して自分たちで建てますのでさまざまなスタイルができます。もちろん、主要な部分や仕上げは専門家に依頼しますが、レンガ造りからの躯体工事は手造りのものです。

JICAの食堂で最初に口にしたのは、私の国と似ている料理を選びライスとチキンでした。ただ、ライスににおいがなく不思議でした。私の国では、ライスに塩と油を入れて炊き込む習慣になっているからです。JICAのご飯はおいしくないですが、秋田のホームスティした家で食べたアキタコマチは、とてもおいしかったです。

日本で驚いたことは、どこの水道水もそのまま飲めることです。私の国では、必ず沸騰させてからでないと飲めません。それから、バスや電車に乗るとき、一列になって順番よく乗ることです。国では、一斉に乗車口に駆け込むのが普通で、とても信じられなくおかしいと思いました。

日本の村と町の違いがよく理解できません。「ここが農村です」と言われても電気や水道もスーパーもあり、町と変わらないからです。私の国は、村というと草で造った屋根の家で、電気も水道もないところで暮らしている人たちが住んでいるところを指します。そのため、ここが村ですと言われてもピンと来ないのです。

国には、二人の娘がいます。電話をすると「ママ、早く帰ってきて」と催促しますが、「もうすぐ帰るから」となだめています。

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