ジョセフ ローレンス ブライダー(クック諸島)

観光振興と環境保護どう進めるか
クック諸島は、南太平洋にある二十四の珊瑚環礁と火山島からなるニュージーランドの北東約三千キロ、フィジーとタヒチの間に位置しています。首都はラロトンガ島にあるアルバルア。主な産業は観光業で、アイツタキ環礁は美しいラグーン(干潟)があることで有名です。人口は約二万一千人です。

JICAは二度目で、最初は二〇〇三年九月に漁業資源の研究を目的に横浜のトレーニングセンターで六週間ほど研修を受けました。今回は、地球温暖化対策コースです。

私の仕事は環境行政官です。国では観光事業に力を入れていることもあって、さまざまな開発事業が進められており、それらの計画が環境基準を満たしているかという審査や指導を行っています。

現在、十二階建てのホテルが計画されています。私どものような小さい島では、収容人数が二百人という規模は大きなプロジェクトになります。そこで、自然環境に考慮した建設ということが重要になります。どこの国も同じでしょうが、観光振興と環境保護をどう進めていくかというのは大きな課題となるのです。

さらに、開発途上国にとって地球温暖化も大きな問題です。私の国の川や沼にも外来種の移入が始まっています。温暖化との関係は解明されておりませんが、研修センターで学んだことが生かされればと思います。

クック諸島は飲料水やかんがい用水の確保に苦労しています。降雨量は多いのですが、島が小さいうえに海抜が低くいためすぐに海に流れてしまいます。家庭の一部では、雨水タンクを設置していますがとても間に合いません。日本の各地で見る多目的な溜池があればと思います。

日本の温暖対策で驚いたのは、自動車の排気ガス抑制が進んでいることです。また、シンプルな作業としてゴミの分別収集に驚きました。このような、身近なところから全員で環境に取り組むことは大変素晴らしいことだと思います。

日本に最初に来た時は、日本人のことがよく分からず夢中で接していましたが、みんながとても親切でした。そのため、再来日を大変楽しみにしておりました。つくばに来ても親切な応対は変わりません。

食事は大丈夫です。私の国も海に囲まれていますから、日本人と同じように魚介類は多く食べます。食べ方が違いますが、刺身のようになま魚も食べます。しょうゆとワサビではなくレモンを絞って味付けをするのです。

つくばは、横浜のように人の混雑もなくのんびりした田園都市のような印象を受けました。趣味がハイキングなので、サイクリングやジョギングで近隣を訪れ楽しんでいます。

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