アランボーアサラマ アルラライナ ラツィーラ(マダガスカル共和国)

日本の道路の多さに驚き
私の国は、アフリカの東南、インド洋上の島国で、日本の約一・六倍の面積があり、アフリカ・マレーシア系の人種を中心に約千六百九十万人の人々が暮らしています。主要産業は農牧業(米・コーヒー・バニラ・砂糖)と漁業(マグロ・エビ)です。

JICAには、野菜栽培技術の研修員として来ました。専門は野菜の栄養分の違い分析と研究です。日本では野菜に与える施肥によって、どのように野菜の成育が変化するかなどを学んでいます。キャベツ、カブ、ポテトなどたくさんの野菜を栽培していますが、かんがい設備の整備が進んでいないのが問題とされています。

日本にも同じような野菜がたくさんありますが、私の国の方が全体に小ぶりで、とても味がよく、おいしいです。主食としているのは米ですが、日本と調理方法が違います。インディカ米、ジャポニカ米や赤い米などいろんな種類の米があります。

日本で一番おいしいと思ったのは刺し身です。ホームステイで守谷市の家族にお世話になりましたが、その時に食べた刺し身がとてもおいしく、何より全員がホットに歓迎してくれたのがうれしかったです。だからといって、長く世話になっていると、意見が一致しないことが生じたりすることもありますから、やはり一、二日がいいと思います。

さらに驚いたのは道路が多いことです。どこへ行っても都市化が進んでおり、開発されていないところはないぐらいです。車も多いですが、黒い煙をはかないで走るのには驚きました。私の国ではまだ排気ガス規制が厳しくないので、黒い煙をはきながら走る車を多く見られます。

まだ二十八歳ですが、日本の農林水産省のような出先機関の支所長を務めています。穀物・家畜・漁業・かんがいの四部門あり、スタッフは十六人います。私は、それぞれの部署に指示する立場ですが、時には現場に出て仕事をすることもあります。

国ではフィールド・デスクワークというように変化に富んでいるせいか、JICAの研修生活は、毎日が時間に厳しく単調なのが不満といえば不満です。ただ、私たちに問題が生じればスタッフがすぐに解決をしてくれるので助かります。今回の研修で得た知識は、私のスタッフの指導や、現場作業に役立ちます。

十カ月の娘を残して来ましたが、妻からは「頑張ってください」と励まされました。妻とはメールや電話で近況報告をしています。手紙もきますが、三週間ぐらいかかります。内容は、いなくなってさびしいとか、家族の話題がほとんどです。

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