タリク・ラフィック
(パキスタン)

果樹の遺伝資源保存に意欲
農業生物資源研究所(つくば市)の農業生物資源ジーンバンクで、植物遺伝についての研修をしています。「超低温保存法」を学んでいます。これは種(たね)を持たない植物、作物の保存に使います。職業は、政府機関の農業研究カウンシルの遺伝資源プログラムに所属し、研究員として活動しています。

超低温保存法は、昔からパキスタンに生えている植物保存のため、特に、絶滅危機にひんしている植物などに有効です。所属する部局にまだこの技術がないので学びに来ています。超低温度は、マイナス177〜196度。植物の芽の部分を液体処理などして保存します。

国内では、かんきつ類の新しい品種はどんどん栽培されていますが、元来の品種は誰もつくらなくなった状況もあります。そのような植物の遺伝資源を、保存しようということです。植物遺伝資源保存は、パキスタンのみの課題ではなく、世界的な課題です。JICAでは現在、私の所属する研究施設の無償協力などを行いました。

パキスタンではやはりカレーをよく食べます。ただ、地域によって食べるものは違ってます。言語は30以上。ウルドゥー語が共通で話されています。衣服も地域によって、まったく違いますね。私はパンジャープ州のオカラの出身。首都イスラマバードから南に約350`離れた町で、もともとバンジャビという言葉を話しています。

気候は四季があります。北の方は非常に寒く、南に行くほど熱帯性の気候になります。この時期は40度以上、砂漠の方だと50度近くになります。主要産業は繊維業です。人口の70%の人が農業や農業関連にかかわっています。スポーツ用品も盛んです。サッカーやクリケットなど。外国企業がパキスタンのマンパワーを利用している面があります。

日本は非常に発達している印象です。ほかの国に行った同僚からも話を聞きますが、日本人は親切で面倒をよく見てくれると思います。第2次世界大戦後、一人ひとりの努力で世界のトップまでレベルを上げたのは見習いたいところです。

帰国したら、学んだ技術を生かし、特に果樹関係の植物保存に力を入れていきたいです。パキスタンでは、コメや小麦など2000以上を保存していますが、果物はまだ進んでいない状況です。コメや小麦は世界的に主要な食物であり、保存が難しくないので先に進んでいます。

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