![]() つくばケアサービス代表取締役 安藤真理子さん |
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子育てしながらでも働ける職場を作りたかった
結婚を機にOLを辞め、専業主婦生活へ。二人の子供に恵まれ、子育てに追われる毎日が続いた。子供が小学校に上がるころ、パートでも始めようかと考えた。しかし、「子供がいるので自分は働けない。もしかして、それで困っている主婦がいっぱいいるんじゃないか」 子供がいても、仕事ができる職場を作りたかった。同じ境遇の主婦のために。そして、社会の中で自分の存在を確認したかった。福祉の中でも高齢者にかかわる仕事がしたいと、ヘルパー二級を取得。介護保険が創設させることを知り、それを見据えて会社を設立。その会社設立の翌年、二〇〇〇年四月に介護保険が始まった。設立時は正社員一人、パート一人。現在は、パートを含めて四十人の大所帯に急成長。 高校の時、家業が倒産の憂き目に合う。そのつらい時期に、心の支えとなってくれていたのが同居していた祖父母だった。その祖父を家で看取れず、その後、祖母は自宅で送り出すことができた。この時の経験が、安藤の根底に、福祉事業の意味という形で、深く刷り込まれたのだろう。 介護保険の抜本的見直しを来年に控え、今後、軽度の家事援助は厳しく査定される。茨城県は介護保険の利用者率が全国最低。介護保険の認知が高まり、やっと最近、利用者が増えたのに。 業務が減ってしまうかもしれないが、「リストラなかんしたくない!」。来年四月に向かって、現在、打開策を探っている。夢は、厚労省も推進している、『小規模多機能型高齢者向け住宅』(デイサービス、ショートステイ、クリニック、時間制託児ルーム、本社機能も入る)の建設である。 高齢者の85%は自立している。子供が独立して、連れ合いに先立たれ、家はだだっぴろい。不安になってきて、でも、子供たちのところには行けない。突然、老人ホームに入るか、グループホームに入るか。選択肢が少ない。 通常の賃貸住宅では、入居者に何かあっては大家も困る。「在宅には、こだわりたいが、アパートであっても良いではないか」 この仕事をやっていると、広い家に独りで住んでいる高齢者は、意外に多いという。 ヘルパーは、社会貢献の意識が強い。老人ホーム等の施設で働く人は若い人が多く、体力勝負。訪問介護では、ヘルパーの人生経験が活かせるので、安藤は、六十歳以上のヘルパーも歓迎している。 ヘルパーの生きがいが、そのまま、利用者の感謝につながる時。利用者が、自宅で暮らせなくなってホームに移る際、本人からの感謝の気持ちを伝えられた時。終末医療の家族が、最期を家で看取れたとの感謝の気持ちを伝えられた時。安藤が、最も幸せを感ずる瞬間だ。 「強く願えば、夢はかなう」。そうあってほしい。九人一組のグループホームには認知症の高齢者しか入れない。有料老人ホームは、多額の資金が必要。中間の、居場所がない人のために、安藤のいう『多機能高齢者向け賃貸住宅』ができることを祈るばかりだ。 インタビューの後、老後に備えて、思わず、入居予約の手付けを置いて帰りたい衝動に駆られた。(花山亘 つくばベンチャー協会事務局長、NPOつむぎつくば理事、敬称略) 【会社概要】本社・土浦市大町10の17。電話029・823・3818。1999年10月18日創業。資本金・300万円。訪問介護サービス事業、身体障害者居宅介護等事業。http://www.t-cs.jp/ |
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