![]() つくばを首都の「24区」に−土浦はビジネス支援を |
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本紙に「つくば発ベンチャー百社―社長たちの人生劇場」を執筆している花山亘氏(つくばベンチャー協会事務局長、NPOつむぎつくば理事)は一日、土浦市内のホテルで開かれた土浦経済同友会(会長=木村芳弘・小松屋社長)定例会合で講演、「つくば研究学園都市には約十兆円の公費が投入されたが、つくばエクスプレス(TX)が開通するこれからが投資回収の時期。TXという好環境を活用できるベンチャー企業を育成することが大事であり、ビジネス面で奥が深い土浦の経営者もサポートすべきだ」と述べた。講演要旨は以下の通り。 ◆つくばをベンチャーの街に 講演を引き受けるに当り、「科学の街」つくばにこれまでどのくらい投資されたのか試算してみた。筑波プロジェクトの初期コストとして都市建設に約二兆五千億円。旧国立・現独立行政法人研究機関の運営コスト(人件費を含む)は年約二千億円だから、三十年として約六兆円。筑波科学博覧会は約八千億円かかったが、これは「つくば」の宣伝コストといえる。TXの建設費は当初予算が圧縮され、約八千三百億円。合計すると約十兆円になる。これら税金による投資は回収されておらず、ベンチャー起業の育成などにより、これから回収すべきである。 ◆アキバ―ツクバを30分で 七月下旬、TXに試乗する機会があった。TXの優れている点をまとめると、(1)レール継ぎ目の工夫により揺れず、乗り心地がよい(2)高架・地下を走るため、完全立体交差の構造になっている(3)ATCなど自動運転機能が備わっている(4)線路への転落防止のため、駅ホームには自動柵が設置されている(5)車内には無線LANが配備され、IT列車といえる(6)ハイテク都市・秋葉原とつくばの連携を可能にし、時速百三十五キロのスピードは快適性を提供する―など。しかし、現在の秋葉原(アキバ)駅―つくば(ツクバ)駅・最速四十五分では不十分。ノンストップ「三十分電車」を運行し、つくばを東京の「二十四番目の区」にすべきだ。 ◆つくばベンチャー大賞創設 十兆円の投資を回収するには、産学協同などによりベンチ―企業を育てる必要がある。つくばベンチャー協会とNPO法人つくばつむぎはベンチャー企業を顕彰するために、「つくばベンチャー大賞」を創設、十一月に第一回目の表彰を行う。対象企業は「つくば市やその周辺で起業した会社」「つくばの研究機関の研究成果を事業化した会社」「つくばらしい高い技術力、知性、感性を生かした事業を展開し、クオリティ・オブ・ライフの向上に貢献するベンチャー企業」を考えている。TXを利用してつくばにやって来る人を増やすには、ヒト、モノ、カネなどビジネス・ベースを強くしなければならない。 ベンチャー企業育成には、海軍基地を擁した戦前のハイテク国際都市・土浦と、戦後のハイテク都市つくばが連携する必要がある。TXつくば駅から地上に出てくると、交番とショッピングセンターしかない。TX秋葉原駅周辺に比べると、「駅前がない」と言ってよいほど都市化されていない。土浦の経営者はサテライトオフィスをつくばに開くなど、土浦のビジネス・ベースをつくばに移してほしい。 | |
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