![]() コート・ダジュール 代表取締役・中山満男さん |
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オヤツのお菓子「半熟チーズ」
オープンに際し、店長代理としてパート代表に就任。正社員二人は店長と料理長だけで、ほとんどバイトで運営するスタイル。十名ほどのアルバイトを取りまとめた。「やりがいがあったし、仕事って楽しいなと思った。自分が初めて、リーダーとして認められ、頑張った事がお客様の笑顔につながると実感した」。こうして、バイクなど特別な物を買う時以外、仕送りはしてもらわずに過ごした。 実家は、つくば市上郷の和菓子屋。子供のころから、砂糖やあんこに馴れ親しみ、遊びで、和菓子にふれて育った。三代目としては、しかし、和菓子の味に馴染めず、洋菓子の道へと進んだ。有限会社コート・ダジュール代表取締役中山満男(一九六六年生まれ)は、毎日食べられる気軽な洋菓子を目指して、創業したという。 全部、偶然の賜物。実家に帰って和菓子屋を継ぐか、卒業前までは、迷っていた。結局、その『地中海』の料理長の兄弟が洋菓子をやっているとの事で、その名古屋の洋菓子屋に弟子入りした。スポンジとか生クリーム、洋酒の使い方、カステラの焼き方など、中山のベースとなっている。 「仕事をしているうちにデザインや素材に自分なりのこだわりが出てきました。選び抜いた素材を使って、服を着るように、カットの仕方からイチゴの乗せ方まで、自分のスタイルでやりたかった」と、中山は主張する。 二十六歳の時、地元つくばに帰り、東新井の下駄履きマンションに出した最初の店が当たった。プロバンスがブームだったから、お客様がくつろげる店作りを目指して社名をコート・ダジュールとした。 バレンタインに限らずOLたちが長蛇の列を作るのは、六本木ヒルズの『ル・ショコラ・ドゥ・アッシェ』。この店の当代切ってのパティシエともいわれる辻口博啓は、石川県金沢市の和菓子職人の息子ということで、中山とダブるところがある。しかし、中山は、辻口とは一線を画するという。「スター性のある天才職人として成功する確率は、本当に低いから…。僕は洗練されてなくて親しみのあるお菓子をあくまでも家業として作り続けたいと思っています」と。 実質的なお菓子。子供が毎日食べたがるおやつ菓子を目指す。マーケティングが好きで、興味がある。売れるモノとは、どんなモノというところから入って来た。「気取って成功する人は、ほんの一握り」。名古屋で、ある意味では、大阪商人より厳しいものを身に付けた。 ここ、二〜三年で急拡大。店も三店舗目になり総勢八十人、職人だけで三十人の大所帯。学生時代、十人のアルバイトをまとめた経験を頼りに、「反射神経で、その場その場に対応している。子供を育てるようなモノで、細かく指示する英才教育はできない。自主的に学ぼうとする熱意を持つパティシエが最終的には育ちます。」と。これからは、マニュアルがないと組織が動かないが、そのマニュアルに、いかにサービスの心を入れていくかが、中山の最大の課題だ。 景気が悪く、いろんな職業から、手に職を付けたいと転職してきている。「コート・ダジュールの僕を観て、こうなりたいと…言われると嬉しい」。だから、独立を夢見る職人を助けて、今後は、暖簾分けも考えている。 学園都市に小さな店を出す事が、最初の夢だった。つくばから、宅急便での販売はするが、東京に店を出すつもりはない。今では、古巣の名古屋に呼ばれて、ケーキ作りの講師をしたりもする。中山の一番のヒット商品は、『半熟チーズ』。(花山 亘 つくばベンチャー協会事務局長、NPOつむぎつくば理事、敬称略) 【会社概要】つくば市東新井19の26。電話029・858・3094。1991年創業。資本金・300万円。フランス菓子工房コート・ダジュールの展開。洋菓子の製造、販売。http://www.la-cotedazurl.com/ | |
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