![]() スマートヘルスケア 代表取締役・大藏倫博さん |
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「3カ月で8`ダイエット」
この過当競争とも思えるダイエット市場に、異彩を放つダイエットプログラムがある。「筑波大式SMARTダイエット」である。筑波大発ベンチャーのアカデミックな減量プログラムが、今注目を集めているのである。 この方式を提案しているのは、筑波大学大学院人間総合科学研究科のカリスマ教授・田中喜代次。『栄養と料理』(女子栄養大学出版部)の七月号の特集「がんばらないダイエット」でも、「三カ月で八`ダイエット」の筑波大方式が特集されている。 恩師の田中を口説き落として社長に据え、筑波大発ベンチャー、株式会社THFをコーディネートしたのは、大藏倫博(一九七二年生まれ)である。田中門下生五人が結集したこのベンチャーは、初年度から黒字。田中が永年築いてきた信用で、付き合いのあった行政機関などが、いきなりクライアントになったのだ。 しかし、せっかく軌道に乗りかけたTHF(Tsukuba Health Frontier)社の取締役副社長を務める大藏が、ここで、もう一社ベンチャー企業を立ち上げた。スマートヘルスケア株式会社である。この会社が、今日のテーマである。 今までの健康増進の考えは、いずれも臨床医学の下にきて、医療の補助サービスのようにしか見られなかった。しかし、今回は、医療法人の代表が専務となり、「体育」の専門家が「医療」の上に立つとの考え方だ。 スポーツクラブとエステの脇に、クリニックがあるという全く新しきイメージなのである。つまり、先行するTHF社が、行政体などの機関を対象とするのに対して、スマートヘルスケア社は、一般の個人をターゲットにする。 高校時代に兵庫の超進学校甲陽学院高校で始めた三段跳びのスター選手となった大藏は、筑波大の体育専門学群に進学。しかし、大学に入って、競技の方は限界を感じた。もともと、医学に興味が強かったため、勉強し直して医学専門学群に転入を考えたりしていた矢先、測定評価学の授業で、田中喜代次に出会ったのである。 それからというもの、田中の指導の下、あらゆる機能・部位をまんべんなく鍛え向上させるという「全面性の原則」に基づくダイエット・健康指導論の研究に没頭。博士課程を終了後、セコムに就職。健康ビジネス部門に従事した。二〇〇三年には、米国のルイジアナ州立大学に留学して、今はやりの「メタボリックシンドローム(代謝性症候群)」と「肥満遺伝子」の研究に従事した。これが、時代の先取りとなり、日本で花開いた。 今では、医者にならなくて良かったと心底思えるようになった。「臨床医は、どうしても、治療という受け身でしか患者を診れない。しかし、体育的視点なら、いくらでも前向きに健康を展望できる」からである。 大藏のビジネスも、ホップ・ステップ・ジャンプと飛ぶことができるか。そして、体育分野出身者の雇用の創出と社会的地位の向上に繋げることができるか。飛躍を期待したい。 (花山 亘 つくばベンチャー協会事務局長、NPOつむぎつくば理事、敬称略) 【会社概要】つくば市吾妻4の6の1OSIつくば吾妻V―102。電話029・861・7617。2006年2月14日創業。資本金1500万円。医療と予防をミックスした新しい形の健康サービス業((株)THFのノウハウの提供を受け、運動と食事による健康増進サービスを提供)。具体的には、生活習慣病、特に肥満症の予防および改善のための医療・運動・栄養に関する個別(オーダーメイド)指導。 | |
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