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セキ製作所
すき間狙いが功を奏す
 従業員に作業内容を指示する関社長(右)

「『業種は何ですか』と質問されると、返事に窮してしまいます。『あなたのアイデアをサポートします』をうたい文句にしているように、どんな業種からでも自動化したいという相談があれば応じています。仕事を選ばないことが生き残りの秘けつでしょうか」。龍ケ崎市佐貫三丁目のセキ製作所の関裕児社長は語る。
 食品関係の自動装置をメーンに、デジタル充てん機、成型機、製造ラインの設計・制作など、大手企業が手掛けない特殊分野に特化した事業展開を図っている。完全な「すき間狙い」が功を奏し、主力の食品系の自動機は売上の七割を占めるヒット部門となった。今では、一部上場企業からの注文にも応えている。最近は研究所などからの高度な発注もこなしている。
 同社は父親の博さん(故人)が創業した会社で、ハンドバッグの口金やプレス部品を製作していた。関社長は十数年前に後継者として家業に就いたが、県内の機械製作事務所で働いていた経験を生かし、徐々に事業内容の転換を図ってきた。
 当初は設計を中心にしていたが、「図面だけでなく、実物がほしい」との声に動かされ、各種自動機の設計から製作、立ち上げまで一貫して手掛けるようになった。さらに、数年前、食品関係の自動機に重点を移したのが、大きな転機となり、「父親の代と比較すれば、四、五倍の売上になった」という。
 自社だけでこなせない注文には、自ら築いたネットワークの中で対処する。「協力企業は北関東を中心に全国、海外にもネットワークが広がっている。今は全国ネットで仕事をこなさなければ、仕事を確保することができない。四十社にも及ぶ協力企業は当社の財産」
 地道に築き上げたネットワークという財産を糧に、「大企業が手掛けないオーダーメードの小ロット生産」のレパートリー増を図ることで、新たなる飛躍を目指す。

【メモ】龍ケ崎市三の一の一一。関裕児社長。父親の博さんが一九七〇年に創業。従業員七人の事業所だが、年商一億円前後を確保する中小企業生き残りのモデル的存在。



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