|
||
| 河村電器産業つくば工場 | ||
| 社内改革で黒字転換
|
||
◇ 同工場は一九八九年の操業開始で、当時は分電盤、制御盤を製造していた。九一年二月には二期工事が完成、キュービクルの製造も開始した。 九八年十月には情報通信分野に進出、通信関連のラック製造に着手した。これが業績アップのきっかけとなり、二〇〇〇年には盤・キュービクルからラックに完全移行、〇一年三月には生産能力を拡大した。それでも、完全移行時期の〇〇年度は五億円の赤字とどん底を経験、〇一年度も一億五千万円の赤字だった。 こうした苦境を打破するため、早川智宏工場長を先頭に、社内改革に立ち上がった。中尾隆則生産技術課長は「これまでは製品を大量に生産し、倉庫に保管しておき、注文を受けると、出荷していた。それを、オーダー単位で在庫を持たない方式に転換した」と、一八〇度の大転換の内容について説明する。 オーダー単位の生産に切り替えたため、受注から出荷までのリードタイムの短縮は至上命令となった。当時は十六日もあったが、現在は三・一日まで短縮されている。 これらの改革をより効果的にするため、オージェイティー・ソリューションズ(本社・名古屋市)の提供するトヨタ自動車のものづくり現場のノウハウも昨年四月から九月にかけて導入、製造中の製品などがよどみなく流れるシステムづくり、一工程当たりの持ち時間の短縮、作業要領書の改善など、きめ細かく取り組んだ。 こうした努力が実って、ラックの生産能力は月千六百本から二千本にアップ、二千五百本台に乗るのも時間の問題だ。収益も〇二年には一億二千九百万円の黒字に転換、今年度は三億円の黒字を目指している。 「今までの考え方を捨てないと、新しいものは生まれない」。早川工場長のこの一言が、すべてを物語っているようだ。 【メモ】河村電器産業。本社・愛知県瀬戸市。河村幸俊社長。一九一七(大正八)年創業。資本金十八億三百四十万円。産業用・民生用電気機器製造販売業など。つくば工場(阿見町)は従業員約百三十人。 |
||