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ステップジャパン
自動車パーツで文化創造
スキマ市場開拓で急成長
 ステップジャパンの本社。カーマニア間では、全国的に有名企業という=水戸市平須

 「日本の車文化スタイルを、世界に発信していく時期に来ている」。水戸市平須町のステップジャパン。三十代の若手経営者、今井義貴社長はそんな野望を胸に、ブランドづくりからインターネット販売など、冒険的な事業で成功を収めてきた。
 自動車の取替用部品を中心に、店舗と独自ブランド、通販などを手掛ける市内の中堅企業。資本金三百万円で従業員七人。今の主力は、こだわりのカーマニアが個性を追求して交換するアフターパーツだ。
 エアロパーツ、ライト類、ミラー、エンブレム…。国内の流行発信地、横浜市に独自ブランド、「DanganRacing」を設け、流行のオリジナルパーツ普及に努める。
 DanganRacingは、人気の国産車、逆輸入日本車の専用商品を開発し、横浜や水戸の店頭販売と、車雑誌に広告を打って全国通販をしている。インターネット販売、「P@RTSCOJP」も開設、海外からも注文が来るようになった。
 とはいえ、二年ごとに主力事業が変わった。当初は新車を改造、パーツ交換して、車検を通して売る新商法、〈新車コンプリートカー〉を全国に先駆けて開発したが、大手ディーラーが手を出すと、事業は残しながらも主力をほかに移した。
 次は、逆輸入日本車や外車の中古車販売。大成功したが、円安ドル高進行で為替差益が縮小し、もうけが極端に減ったことや乗用車の特殊車両登録規制で、自動車税や自動車保険が上がり、庶民の高級外車維持が困難になって、現在のオートパーツ販売に転換した。
 常に新しいことに挑戦するが、多くの失敗も経験している。パーツは当初、北米市場向けブランドを設立。それ用の商品も開発し、海外から注文もあったが、大量に生産した時点で、国内物流コストの大きさに、商品の国際競争力が崩れて挫折した。
    ◇
 そうした外圧、環境変化を乗り越え、年ごとに業績を伸ばしてきた。現在、売り上げの八割はパーツ販売。小売りと卸売りの比率は半々で、小売りのインターネット通販が八割を越す勢いで成長している。横浜の自社ブランドを卸す企業も、全国二千社の顧客を持つまでに成長した。
 「とにかくスキマ。ディーラー、メーカーが、手を出せないところを見つける。その点、インターネットは可能性がある。アイデアやイメージのみで、新しい事業に挑戦でき、リスクもコストも小さい」と今井社長。輸出への再挑戦にも意欲を燃やす。

 【メモ】水戸市平須町。今井義貴社長。一九九六年設立。自動車アフターパーツのブランドを創設。雑誌広告、インターネットの通販で、全国や世界に顧客を拡大中。保安基準を守り、車検を通す新車の改造(公認構造変更)、逆輸入の中古車販売も手掛ける。



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