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鈴共(すずとも)グループ
時をとらえ、先を読む
社長は27歳のアイデアマン
意思決定する幹部会議を最も大切にしている
 スタートは、たった一人で、一畳分の事務所と車二台からだった。鈴共グループは、自動車事業部から始まり、今では被服事業部、飲食事業部、交通事業部、清掃事業部まで拡大。グループ経営法人が五社で、県内に関連の十一店舗(ほかに静岡支部に五店舗)があり、従業員二百人を抱えるまで成長した。今も発展を続ける新進気鋭の企業だ。
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 「タイム・イズ・タイム。時間は貴重な時間でしかない。きょうという日、今という時間は二度と戻らない。先を読んで、思いついたアイディアはすぐに実行に移す」。
 鈴木智巳社長は、失敗を失敗ととらえず、「相手が五手先を読んでいるなら、十手先を読め」「誰にも負けない大きな夢を持て」と社員を鼓舞する。もちろん、自ら率先して手本を示している。
 グループ全体で年商十二億円。当時、全国でも少なかった代行車検、他店で買い値のつかない車を買い取ってのオークション、接客に工夫を凝らした飲食店の経営と、次々に浮かぶ新しい発想を実現してきた。何気ない客との会話からもヒントを得る。考え過ぎて眠れない夜も多いという。
 自ら危機感をあおる。社長、店長などの役職は、幹部会や各職場で投票で決める。半年ごとに改選するため気が抜けない。自然と「仕事ができる人」に人気が集まる。二十代の鈴木社長や役員は、自分たちが選んだだけに社員全員の信頼を受けている。例え倍ほどの年配者でも「ついてきてくれている」と自信をもつ。
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 鈴木社長は静岡県出身。高校まで地元で過ごし、大学進学がきっかけで茨城に。「若く、誰一人として知人がいない状態で、借金ができなかったことが、かえって必死になれた」。やりたい仕事が見つからず卒業後に専門学校に入り直した。
 車を購入した店の従業員と親しくなり、手伝いをするようになったことが転機に。顧客が欲しがっている車の情報が舞い込み、在庫がなくても他社間の窓口を務めることで利益を上げた。
 従業員一人を雇って会社を設立したが、業界内での付き合い方が分からず、最初はトラブルに巻き込まれた。そんな時、相談に乗ってくれる事情通の知人が現れた。事あるたびに適切なアドバイスをくれる貴重な存在だ。
 六年間で夢を広げて、中古車販売・車買取、自動車修理、ブティック・スナック・クラブ経営、代行業と手掛け、近々、二十四時間宅配ピザをオープンする。鈴木社長の挑戦は限りなく続く。

【メモ】鈴共グループ(鈴共産業、鈴共自工、鈴共運転代行、鈴共技研、鈴共企画)、鈴木智巳社長。1997年、中古車販売会社として設立。本部・那珂町飯田。「他には真似できない連携が図れる」として異業種に次々進出中。



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