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アドバンジェ


画期的な育毛剤開発の研究に余念がない30代の若いスタッフ
 アドバンジェは、独立行政法人・産業技術総合研究所つくば中央第六事業所のなかにある。そのため、オフィスにたどりつくまでにはいくつもの受付とオートロックで閉められたドアを通過しなければならない。それだけセキュリティーには万全を期している。
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 同社には現在、七人の社員が従事している。全員が三十代で、まさに脂が乗り切った年代。その若いパワーを駆使して研究をすすめているのが、新薬の開発だ。
 具体的には「増殖制御テクノロジー」と、「年齢軸テクノロジー」の二つ。

 「前者をGCTと略し、具体的には育毛剤と蓐瘡(じょくそう)などで生じた皮膚疾患に効果がある新薬の開発。後者はADTと略し、成人病や老人病の予防ないし治療法の実用化を目指すもの。具体的には心筋梗塞、血栓障害、循環器障害、脳血管障害などの効果的な予防と治療法の開発です」
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 このように語るのは二〇〇三年六月、二代目社長に就任した元木一朗さん。GCTが新薬の開発を目指すのに対して、ADTは予防法や治療法の開発。同社は現在、GCTに軸足を置いて育毛剤や皮膚疾患の新薬開発に力を注いでいる。
「とりわけ育毛剤については、基礎的な技術と原料の開発がすすんでいる。二年後をめどに商品化したい。この育毛剤が開発されれば、まさに画期的なものになると自負している」
 「既存の育毛剤は男性ホルモン依存型だった。私たちの研究は脱毛の原因となる、たんぱく質の過剰産出を抑制する機能を持ったFGF─5Sの開発。たんぱく質を促進させることで、脱毛を押さえるというもの」
 毛髪には毛周期というのがある。五年から七年は成長期で、どんどん伸びる。その後二週間から三週間の退行期、さらに二カ月間から三カ月間の休止期がある。これを経た後再び成長期、退行期、休止期の繰り返しが始まる。
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脱毛と肥満に対する人々の関心は高い。そのためさまざまな育毛剤やダイエット食品、健康器具が出回り、そうしたCMが流れない日はない。そのせいか、今や育毛業界は一千四百億円市場とまで言われる。
アドバンジェが開発する育毛剤は、もちろん男性にも女性にも使える、男女兼用。脱毛が始まってから使う育毛剤ではなく、そもそも脱毛の原因となるたんぱく質の働きを抑制する、別のたんぱく質を促進することで脱毛を根本から押さえる。
 そのような育毛剤の登場を期待していた人にとって、アドバンジェが開発をすすめている育毛剤は、まさに福音と言えそうだ。

 【メモ】株式会社アドバンジェ。本社 つくば市東。元木一朗代表取締役。2002年2月創立。資本金 1億1034万円。従業員7名。



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