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鈴 商
下請けメーカーから脱却
軽量御影石パネルを開発
鈴商が開発した住宅用外装建材で建築した建物
 硬い、重い、冷たい―。これが石に抱く一般的なイメージではないだろうか。このようなマイナスイメージを一新したのが鈴商が二〇〇〇年三月、自社ブランドとして独自に開発した「ベルグランウォール」だ。
 ベルグランウォールは住宅用外装建材。一般の木造住宅の内・外装用「風光」、外装専用の「風雅」、五階建て低層ビル外装用の「108」の三タイプがあり、風光を例にすると、厚さ七ミリに切断した天然の御影石を厚さ〇・三ミリのガリバリウム鋼材に特殊な変性シリコンで接着加工した軽量パネルである。
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 鈴商は、建材加工メーカーとして窯業系外壁材や断熱材などの切断、面取り、張り合わせ加工などを手掛けていた。
 しかし、「大手建材メーカーの受託生産が主業務だったのでオリジナル製品を開発し、下請けメーカーからの脱却を図りたいという思いで完成させたのが、つまりこのベルグランデウォールなんです」と話す。
 鈴木利治社長が着目したのが自然の御影石を用いた外壁用パネルだった。材料選びや加工技術のノウハウはもっていたので製品開発にそう多くの時間は必要なかった。一九九九年七月に取り組むと翌〇〇年七月には自社ブランドの試作品が完成した。
 「開発にあたってもっとも工夫したのは施工性の簡便化、コストダウン、施工費の低価格化でした。石は値段が高いというのがユーザーの印象ですから、それを変える意味でもとくに低価格化には力を入れました」
 一平方b当たりの材料単価は風雅で一万五千円。風光は八千円だ。施工方法は従来の金属サイディングと同じ要領でできる。したがって板金業者、サイディング業者や大工さんでも簡単にできる。ベルグランウォールの長所は、地震の動きにも柔軟性があり、剥離の心配がない、寒冷地、温暖地など気候の変動に左右されない点だ。
 「東北の宮城県、北陸の富山県、山陽の広島県などで施工しましたが、クレームがついたケースは一件もありません」
 鈴商が誇る自信のオリジナル住宅用外装建材「ベルグランウォール」。同製品はこのほか天然石である御影石が持つ耐久性、耐候性にすぐれ、酸性雨や紫外線をシャットアウトする。そのうえ天然石のため風格や高級感が増し、住まいのグレードアップにつながる、といったさまざまな特徴がある。鈴商は工務店やゼネコンあるいは商社や代理店とタイアップして販路拡大を目指し、月間三千平方bの販売目標を掲げている。

【メモ】本社・八郷町山崎、鈴木利治代表取締役。1934年5月創立。資本金3000万円。従業員8人。年商1億円。



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