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有限会社メディケアーネットドットコム
いつでもどこでも医療サービス
居ながらにして、さまざまな医療サービスが受けられる。患者にとって、またひとつ医療機関とのコミニケーションが手軽になった。有限会社「メディケアーネットドットコム」は患者の居住地域や距離に関係なく、インターネットを通していつでもどこからでも医療グループ(医師・看護師・レントゲン技師)、介護グループ(訪問看護師・ホームヘルパー・民生委員)などと情報を共有し、必要な医療サービスが受けられる医療・介護記録システム「きろくちゃん」を開発、二〇〇三年十月から運用を始めたからだ。

同システムは、一人の患者に対して複数の医師や介護者がかかわっても医療、介護に関する情報が一元化することを目的に開発された。つまり患者を軸にした、医師と介護などのネットワーク化である。

このシステムを開発したのは土浦市国分町の山手(やまのて)医院の三輪谷博史院長。三輪谷院長は〇二年の段階で、二十七カ国語に翻訳した、診察に必要な、四百例の質問事項と、それに対する回答の対話支援ソフト「トランスメディー」を開発していた。

「三年ほど前、腹痛を訴えるイラン人が治療にやってきた。だが、言葉が通じない。身振り手振りで痛みの度合いや患部を確認したものの、いま一つ要領を得なかった。結局は胃薬を処方したが、トランスメディーはこの経験をもとに開発したもの」

共同経営者の古梶剛士社長はこれを契機に医療機関・患者・介護事業者のネットワーク化を目指したシステム構築を立ち上げた。

同社は「地域医療機関の間での医療介護情報交換」「家族を含めた利用者と医療介護従事者との情報共有」「医師が責任を持てる形での情報開示」ーーの三つをコンセプトに医療介護サービスの提供を目指し、その一環として「きろくちゃん」「居宅くん」「レン・ケイ氏」などのシステムを事業化した。

居宅くんとは、在宅介護の患者や痴呆症を対象とした医療及びセフティーを提供するもの。例えば、はいかいのある痴ほう症の人が屋外に出たときはセンサーが作動して行動をキャッチする。寝たきり患者のおむつが湿ったときには湿度センサーが感知し、ヘルパーが急行して処置するというものだ。

レン・ケイ氏は医師同士を対象としたシステム。医療機関の違いや地域を超えて医師同士が医療に関する情報交換を行い、連携をはかるというのが目的。

「医療機関の変化は、ようやく始まったばかり。そのため、この分野の市場はまだまだ未開拓なので、将来は十億円市場ともいわれ、成長産業として期待される」(古梶社長)その市場を狙ってさまざまなベンチャー企業が続々と参入している。

【メモ】本社・土浦市中高津、古梶剛士代表取締役社長。創立・2002年2月。資本金・300万円、従業員・5人。



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