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ダーウィン
DNA解析でイヌの血統証明
地域・自然と共生する犬文化を発信
情報収集とネットワークの構築に着々と準備を進めている
「ダーウィン」は東京圏ゲノム科学の国際拠点を形成するプロジェクトから生まれ、昨年十一月十一日に創立された。事務所は、つくば市千現にあるつくば研究支援センター。

倉持社長は研究学園都市としての機能性を考慮して事業所の場所を決め、「産官学の連携を取れるつくばしか考えられなかった」と語る。

事業内容は、イヌの純血種の保護育成を目的としたDNA解析による血統証明。正しいDNAを知ることによって、遺伝性疾患の系統などを把握でき対策を講じることが可能となる。ユーザーは主にブリーダー(飼育者)を対象にしているが、需要のすそ野は広いと見ている。
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つくばの事務所では、研究基盤として農林研究機関、産業技術研究所、筑波大学、茨城大学、民間研究機関による、つくばバイオゲノム推進会議のメンバーが中心となってDOGゲノム小委員会をサポートしている。研究者や獣医、ドッグフードのメンバーなどで構成され、アイディアあふれる意見が飛び交う。

メンバーの一人、元農林水産省家畜衛生研究所科長の富澤勝氏は獣医博士で専門は家畜病理学だが、『この犬が一番!』『珍しい犬を飼いたい!』(草思社)などの著作もある。

もちろん愛犬家だが、イヌの評価については、研究者として常に冷静な目で観察しており、飼い主やペット業界、行政を含めた犬文化社会の構築を提唱している。

犬文化という耳なれない言葉だが、「欧米では犬をクリスマスにプレゼントしないでくださいという呼び掛けをしている。イヌを飼う行為は命を預かること。イヌの習性とか、誰が何時間遊べるか、家の広さや周りの環境を考慮して品種を選んでイヌを飼わなければならないので、単純な気持ちでプレゼントするのはとんでもないという意味」と、倉持社長。
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日本は秋田犬というりっぱな日本犬を長い間かけて作り上げた。秋田犬は精悍(せいかん)でありなら従順で優しい。

「富澤氏は、米国で飼われている秋田犬は、秋田犬が持つ威圧感とか威厳といったものが発揮できないで本来のよさが失われていると言う」

原因は、秋田犬が単なるペットとして飼われていることにある。そのため遠ざけたり、人を近づけたりしないことが上げられる。日本人が秋田犬に求めた理想の姿が文化の違いで発揮できない。これはある意味で犬にとっては不幸なことでもある。イヌの立場から文化や思想を考えると人間は優しくなるという。

現在、関係機関のネットワークづくりもでき、本来のビジネス展開を図っていく段階まできた。遺伝情報の集積としてドッグDNAの研究拡大を進め、長期展望として、DNA血統証明事業の推進させながら、ドッグラン施設の充実、トリマー・訓練士・看護養成学校の設立を目指している。

「地域・自然と共生する犬文化の発信基地としてつくば市は最高の立地条件がそろっている」と、ベンチャービジネスとして多くの可能性を秘めた事業の成功に、倉持社長は意欲を見せている。

【メモ】つくば市千現2の1の6、つくば研究支援センター本館3F。倉持哲二代表取締役。2003年11月設立、資本金1000万円。社員3人。事業内容=犬のDNA血統証明、ドックラン。



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