header
ワンダーコーポレーション
「ワンダーカラー」発揮
ニーズに合わせて業態編成
流通・小売業を取り巻く環境は厳しく、競争の激化に伴って淘汰(とうた)の波はとどまることを知らない。同じ商品を販売するのでも付加価値を持たせた「ワンダーグーのワンダーらしさ」をいかに発揮して成長軌道に乗せるかを重要課題として店舗展開を図っている。

二〇〇二年十一月のケーズデンキと業務提携をして家電部門を切り離し、エンターテインメント事業にワンダーを特化した。得意部門に分けるのではなく、それにふさわしい大型店舗を展開し、品ぞろえやサービス面から、それぞれの地域で充実した内容の店舗を作るという前向きな姿勢から生まれた提携だった。

ワンダーが取り扱う商品は、ゲームソフト、CD、DVD、書籍、携帯電話、レンタル、化粧品などで専門性を持たせ、品数を豊富にそろえている。ワンダーの既存店を統合して大型店舗に切り換えたのは、ひたち野うしく店で五店舗目となる。
    □
「特別に何屋と限定するのではなく、時代の変化、地域ニーズの変化に合わせて形を変えてゆく。流通業の世界ではこれまでにない業態を編成して発信していく」と、小林社長。

郊外型の店舗展開を図り、売り場面積は小さくても千七百平方b以上で、この四月一日に新規オープンした守谷店は三千三百六十平方bの広さを持つ。充実した品ぞろえと低価格をモットーにして、十代から四十代の客層をターゲットにしている。

現在の来客数の男女比率は七対三。「将来的には六対四の比率にしたい。化粧品部門の強化を図っていく」と小林社長。

全国のワンダー直営店に六十店舗のうち化粧品を扱っているのが十店舗。三年後には全店で展開して、女性の来客比率を拡充していく方針。さらに、若者だけではなく、家族全員が来店したくなるような新たな業種の参入も視野に入れている。
    □
社員は圧倒的に若い人が多い。その中でワンダーカラーを出した接客が求められており、従業員の研修に力を入れている。「ワンダーはもともとカスミ家電からの出発。その間に培った接客、対面販売のノウハウは持っている。買っていただきたいという気持ちは社員に強く浸透しており、携帯電話、化粧品などの対面販売には積極的にアプローチしている。セルフ販売の他店にはない商品取扱いができる社員が多い」と、小林社長は自信を見せる。

これまでにない流通業の業態を編成して全国展開を進めようとしている。そのために、社員一丸となって社会参画をし、ニーズの先取りを積極的に図るという姿勢から、大きな躍進が期待される。

【メモ】本社・つくば市西大橋599の1。小林哲美社長。1988年3月1日設立。売上げ・646億2700万円(03年)。資本金・7億5259万円。従業員・1274人。



BACKHOME