土浦ジステック
顧客と両輪で事業推進
今後、IT対応に力点

土浦ジステックの本社
今年の四月から「土浦測量設計」から「土浦ジステック」に社名を変更した。従来の測量設計業の枠にとらわれず、トータルな業務分野を展開し、プロフェショナル集団で顧客サービスを提供しようという意味合いが込められている。約四十人の社員に公募をして七十八通の新社名が寄せられた中から選ばれた。

(1)「Geology・地質」
(2)「IT・情報セキュリティ管理」
(3)「Survey・測量」
(4)「Technology・ISO9001による品質管理に基づいた技術力」
(5)「EngineeringDesign・設計」
(6)「Compensation・補償」の頭文字からきている。
    □
同社の前身である土浦測量設計は、県職員OBが一九七六年にベンチャー企業として立ち上げた。若松社長は二〇〇一年十月に三代目として就任。先代からの申し送りは「好きなようにやれ。これは一番難しい。就任した当時は年商十億円を目指すと公言したが、現在は厳しい社会環境との戦いです」。仕事の性格上、90%以上が官公庁からの受注。三位一体の改革が進められる中で、今後ますます厳しくなると予測している。

社員にいつも訓辞しているのは「エッセンシャルコンサルティング(本質的な指導・助言)。お客さんが分からないことは商売を度外視してでも教えてやり、両輪になり動けることが大切」と指導している。結果的に、そのような営業が将来につながり、これまでとは違うお客さんから受注があるかが勝負とみている。

「私どもの商売は技術産業ではなくサービス産業と認識している。こちらで単価を決めることができれば技術屋で通るが、売値は顧客に委ねられている。サービス的ものが入っていないとこの事業は難しい。セールスエンジニアという言葉のように仕事が分かっていないと営業ができない」。人材育成には時間とお金がかかるが、その投資は惜しまない。
    □
今後は、IT時代に向けた事業展開に力を注ぐ方針。業界全体におけるデータのデジタル化は進んでいるが、末端の部分が未整備で活用されていない。

「今、産官学協同で研究しています。例えば、各社のデータを統合して茨城県の地盤がどうなっているか、関東はどうかという全体が見えるハザードマップを作り防災に役立てる」

オープンな社長を目指し社長室のドアはいつも開けている。社内のパソコンから社長の予定が分かり、空いていれば早い者勝ちで社員がアポを取れ、コミュニケーションを図ることができるシステムになっている。「あまりにもオープンにし過ぎ、社長が社員に管理されているようだ。たまにはドアを閉じてゆっくりしたい」と豪快に笑い飛ばし、時間が許す限り、社員との意思疎通を図りたいとしている。

【メモ】本社・土浦市大岩田516。若松二朗社長。土質試験室・土浦市小松3の25の15。つくば営業所・つくば市栗原3482。1976年5月創立。社員58人(パートを含む)。資本金・2400万円。売上高4億3千万円(三十八期)。一般土木、農業土木、計画調査、測量、補償、地質調査、土質試験、情報システム。



BACKHOME