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| ついていけるか上場企業
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| 粉飾決算や不正会計を防ぐため、上場企業に社内の管理体制整備を義務付ける「内部統制制度」が4月、スタートした。多くの企業は業務規定の見直しなど膨大な作業に取り組んでいるが、新興企業では人手不足による対応の遅れが目立つのが実態だ。 内部統制制度は、米国ではエネルギー会社エンロンの巨額粉飾決算事件を機に、企業改革法が成立し2004年から始まった。日本でも西武鉄道やライブドアなどの不正会計を受け、商品取引法で06年に導入が決まった。期末時点の社内体制に、決算の信頼性を揺るがす欠陥がないかどうかを明示した「内部統制報告書」を作成し、公認会計士の監査を受けた上、財務局に提出する仕組みだ。 経理担当者の不足などで、結果的に虚偽の決算報告につながりかねない状態は、会計士から「重要な欠陥」と認定される。上場廃止になるわけではないが、是正しなければ「投資家に嫌気され、いずれか株価下落につながる」との見方が強い。 日本監査役協会が3月上旬に会員企業に対して実施したアンケートでは「重要な欠陥が初年度は残る可能性が高い」と答えたのは、東証・大証の上場企業で9・5%。これに対し、新興市場では22・7%にも上り、新興企業の対応の遅れが目立つ。 協会では、「準備不足の企業も2、3年で遅れを取り戻せばいい」として、問題点を計画的に解消するよう促す。しかし、金融庁関係者は「内部統制は経営管理そのもの」として、トップが陣頭指揮を執ってでも、一日も早い「欠陥」の解消が必要との立場を示している。 内部統制に加え、決算報告を3カ月ごとに作成して財務局に提出する「四半期報告制度」も4月から義務化された。これらにより、企業経営の一層の透明性向上が期待される一方、経済界からは「会計制度がこれほど一度に大きく変わったことはない。企業から悲鳴が上がるのは当然だ」(経団連筋)との不満も聞かれる。 上場企業には新制度導入をきっかけに「リスク管理」と「経理・財務」の人員増、システムの改善・変更にまで踏み切るところが多い。ただ、やみくもにコストを掛け過ぎては、企業の活力をそぎ、逆に市場から冷たい目で見られる危険性も高いのだ。内部統制を義務付けられた株式公開企業は、高いステータスを獲得し、資金調達にも有利だが、重い義務を背負っていく覚悟も必要になる。 |
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