『霞ケ浦と文学(第2巻)近代散文編』2004年4月刊

霞ケ浦の水でうがいをし、顔を洗い、米をといだ時代
*長塚節らの「内からの目」、徳富蘆花らの「外からの目」
*湘南地方とは異なる明治後期の船旅の楽しみ(江見水蔭「恋の浮島」)
*太平洋戦争末期、予科練生の生活と心情(石井勉「斜陽の果てに」)

編者:堀江 信男(茨城キリスト教大学教授)
 本巻に収録された諸作品は、先人によって発見され伝えられた霞ケ浦の豊かさ、美しさを内包する、という点で共通する。それによってわたしは霞ケ浦を発見し、先人とは違う何ものかを付け加えることができるだろう。すなわち、霞ケ浦という現実が文学作品を生み、わたしたちはそれに導かれて霞ケ浦を発見する。現実が文学の母体としてあり、文学はわたしたちを変える。霞ケ浦のさまざまな魅力の発見と新たな認識は、霞ケ浦のあるべき姿への想像力、と言ってもいい。(「はじめに」より)

もくじ
小説
 徳富蘆花「漁師の娘」
 江見水蔭「恋の浮島」
 石井勉「斜陽の果てに−土浦のある予科練」(抄)
随筆・紀行文
 徳富蘆花「水国の秋」「雨の水国」
 長塚節 「土浦の川口」
 田山花袋「水郷めぐり」(抄)「北浦を下る」
 若山牧水「水郷めぐり」
 森田恒友「草水談」
 吉田絃二郎「潮来紀行」
 犬田卯 「水郷秋色」(小川芋銭絵)
 久保田万太郎「真菰の中−水郷に秋風立つ頃」
民話 「村に雨を降らせた竜」(行方郡潮来町)
   「村に恵みを与えた空也上人」(新治郡出島村)
解説・解題 堀江信男 

 

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