『ナマズのつぶやき−霞ケ浦百話』の構成

1、 霞ケ浦の地誌 11
 第1話 スープ皿と丼鉢の違い
 第2話 霞ケ浦は海跡湖
 第3話 壮年期から老年期へ
 第4話 湖底を刻む二本の谷
 第5話 ナウマン象化石が語る
 第6話 湖底からの地下水湧出
2、 古代の霞ケ浦 20
 第7話 住民に身近な陸平遺跡調査
 第8話 周辺に残る古墳群
 第9話 「常陸国風土記」に思う
 第10話 常陸国府の食糧を支える
3、 霞ケ浦の民俗・信仰 26
 第11話 河童に供えたかぴたり餅
 第12話 湖の周辺に多い神社
4、 霞ケ浦と洪水 29
 第13話 洪水の常襲地帯
 第14話 新利根川の歴史
 第15話 「居切堀割」放流できず
 第16話 土浦の洪水を防いだ鉄道敷
 第17話 台風・洪水が生んだ小粒納豆
5、 霞ケ浦の水運 37
 第18話 高瀬船でにぎわった高浜港
 第19話 今に残る勘十郎堀
 第20話 東京―高浜間に定期航路
6、 霞ケ浦の水生植物 42
 第21話 水生植物に復活の兆し
 第22話 浮葉植物の大敵・アオコ
 第23話 アシ原の復活を考えよう
7、 霞ケ浦の野鳥 47
 第24話 浄化のシンボル・オオヨシキリ
 第25話 野鳥の宝庫・浮島湿原
 第26話 冬の風物詩・カモ
 第27話 ツバメの越冬地になるか
 第28話 江戸崎のヒシクイ
 第29話 浮島湿原にタンチョウ飛来
8、 霞ケ浦の魚・魚類 56
 第30話 半分近く減った魚類
 第31話 湖水汚染でワカサギ激減
 第32話 産卵期迎えたクルメサヨリ
 第33話 繁殖するブラックバス
 第34話 何でも食べるブルーギル
 第35話 わずかに生き残ったタンカイ
 第36話 ゴロは汽水域の掃除屋
 第37話 中国大陸の移入魚・ハクレン
 第38話 富栄養化に強いタウナギ
 第39話 水質の指標・ミジンコ
 第40話 豪快!郷土のナマズ料理
 第41話 アメリカナマズ、全域に分布
 第42話 国の天然記念物・ホタルエビ絶滅
 第43話 夢再び、シラウオ・ワカサギの湖に
9、 霞ケ浦の漁業 76
 第44話 富栄養化で漁獲量が激減
 第45話 霞ケ浦の“戦後史”―シジミ漁の盛衰
 第46話 水質悪化で真珠養殖ピンチ
 第47話 すたれる伝統漁法
 第48話 ウナギ漁のいろいろ
 第49話 「えびだる」「笹浸し」
 第50話 姿消した四つ手綱漁
 第51話 観光用になった帆曳き船
 第52話 日本一のコイ養殖
10、霞ケ浦とアオコ 89
 第53話 アオコって何ですか
 第54話 明治末期からアオコの記録
 第55話 困難なアオコの発生予測
 第56話 市民によるアオコ調査
 第57話 奇妙なアオコソーセージ
 第58話 恐ろしいアオコの毒性
 第59話 アオコ発生の水が水源
 第60話 アオコから地球滅亡の姿を予感
 第61話 霞ケ浦を汚したツケ四千万円
11、霞ケ浦の富栄養化 102
 第62話 とまらない富栄養化
 第63話 トイレ水洗化で富栄養化
 第64話 日本一高い水道水
 第65話 浄化に役立つユスリカ
12、霞ケ浦の化学物質汚染 108
 第66話 ゴルフ場の農薬が心配
 第67話 農薬、化学肥料で汚染
 第68話 合成洗剤の毒性知ろう
13、霞ケ浦と農業 112
 第69話 水との闘いの歴史
 第70話 農地を潤した溜池
 第71話 稲作を支えた洪積台地の絞り水
 第72話 減反でハス田に転換
 第73話 水田に変わった内湖
 第74話 湖の一割を干拓で失う
 第75話 干拓、人工護岸で消えた浅瀬
 第76話 高浜入干拓計画の凍結
14、地球環境と霞ケ浦 125
 第77話 ひこばえと地球温暖化
 第78話 かなり強い酸性雨
 第79話 アラル海の“テツ”踏むな
15、常陸川水門 130
 第80話 塩害と常陸川水門
 第81話 常陸川水門と須田誠太郎氏
16、霞ケ浦の水利用 133
 第82話 湖水の循環利用
 第83話 利用が進むたび汚染
 第84話 公共下水道と流域下水道
 第85話 汚水処理に要する費用と技術
 第86話 総合的な法体系の必要性
 第87話 水道水基準の2倍の汚れ
17、流域開発と環境容量 141
 第88話 ケタはずれの霞ケ浦用水
 第89話 那珂川と結ぶ一大地下河川
 第90話 筑波研究学園都市と霞ケ浦
 第91話 霞ケ浦の環境容量は?
18、霞ケ浦と文学・映画 147
 第92話 「環境文学」のモチーフに
 第93話 貴重な映像資料―映画「米」
 第94話 巨大開発の悲劇描いた映画
19、霞ケ浦の市民運動 151
 第95話 坂本清氏の浄化運動
 第96話 環境教育の実践例
 第97話 土浦の自然を守る会の活動
 第98話 ゴミのない美しい湖に
20、よみがえれ、豊かな霞ケ浦 158
 第99話 恵みをもたらす豊饒の湖
 第100話 瀕死の母なる湖を救うには

「まえがき」より
本書は、常陽新聞紙上に平成元年(一九八九)十一月から平成六年二月まで、「霞ケ浦豆知識」として週一回、二十五回を一期として、途中三回の中断をはさんで、四期百回にわたって連載したものを収録したものです。

本書では、常陽新聞紙上に連載した記事の順番を、大きなテーマごとに配列しなおしました。それによって各話ごとの関連性やまとまりが出て、読みやすくなりました。

まず目次を見ていただき、興味のある話からお読みいただいて結構です。そうした「霞ケ浦ミニ百科」的な利用の仕方で、霞ケ浦の環境問題への関心が深まったら、ぜひ百話を通して読んでいただきたいと思います。

本書で筆者が強調したかったことは、霞ケ浦の一部分を把えて安直に議論するのではなく、困難でも全体像を把握する努力をしてほしいということです。

平成六年二月十三日
沼沢 篤

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