『流域紀行−鬼怒・小貝』の構成

 もくじ
 口絵(カラー) 11
 第一章 洪水の教訓から
写真グラフ 17
「八六水害」(上)/流域を“湖”に変えた大洪水 21
「八六水害」(下)/小貝川堤防決壊の瞬間を撮影 24
伊奈氏三代/流域開発で多大な功績残す 26
分離事業/流域発展の礎となった大事業 28
関東三大堰/生活の源、信仰の対象にも 30
農業用水/穀倉地帯支える“命の水” 32
農業(上)/転換期を迎えたコメづくり 34
農業(下)/全国一の産地誇るナシ栽培 36
暴れ川変遷/決壊の危険性残る鬼怒・小貝 38
水害への備え/水害時に生きる先人の知恵 40
治水(上)/堤防に頼らない治水本格化 42
治水(下)/流域の変化に対応した治水 45
幻の河口付替/上流の犠牲に地元住民反発 49
水防活動/決壊を未然に防止する裏方 52
母子島遊水地/「八六水害」受け下館で激特事業 54
集団移転/全国初の百九戸が集団移転 57
水害に強いまち/耐水型地域整備事業着手へ 60

 第二章 流域に育つ
写真グラフ 65
川岸と水運/経済の中心、物流の大動脈 69
宗道河岸/栄えた往時、鉄道開通で衰退 71
県西の大動脈/水運から鉄道、車の時代へ 73
衰退した渡し舟/細々と残る鬼怒川の渡し舟 76
流域の遺跡/川とつながり深い古代の遺跡 78
平将門/騎馬戦術で関東制圧した英雄 80
間宮林蔵/小貝川に育った世界的探検家 82
長塚節/土の匂い、農民魂、反骨精神 84
横瀬夜雨/小貝川が育んだ哀愁の詩人 86
風見章/日中国交回復に全力尽くす 88
自由民権と同舟社/水運がもたらした自由な風土 90
石下自由教育/子供の自主性を尊重 92
『太平記』の世界/堅塁の関城、坑道跡も残る 94
祇園と綱火/勇壮な祇園、幻想的な綱火 96
八幡さまと雷神さま/失われゆく情緒ある昔の縁日 98
養蚕/生産性向上目指し研究進む 100
結城袖/内職で発達した伝統絹織物 102
桐下駄/熟練した職人技が支える 104
酒とビール/清流ならではの深い味 106
支流/主張しあう五行川と勤行川 108
建設資材/良質の砂と砂利、姿消す運命 111

 第三章 清流へ─水辺宣言
写真グラフ 115
水質の現況/数値的には全川で清流維持 119
ゴミ追放/両河川でクリーン作戦実施 122
下水処理/整備遅れ水質汚濁の主原因 124
農薬と畜産排水/減量化や処理の健全化進む 126
工場排水/安全含めた総合的な環境基準 128
魚/河川改修で魚の生態も変化 130
野鳥/環境変化に敏感な沿川の野鳥 133
野草/河川敷に人里の自然が残る 136
昆虫/全国有数のオオムラサキの森 139
フラワーカナル/河川敷いっぱいに花の運河 143
水の都/川を生かした都市整備推進 145
河川公園/川の特徴生かした整備進む 148
親水事業/全国初の「川の一里塚」設置 150
多自然型川づくり/生物や自然にやさしい川へ 152

*沿川流域市町村データ 174
下館市、結城市、竜ケ崎市、下妻市、水海道市、取手市、つくば市、伊奈町、谷和原村、関城町、明野町、協和町、八千代町、千代川村、石下町、守谷町、藤代町、利根町

「あとがき」より
最近、川への関心が高まっている。川を大事にすることは、川に目を向けるだけでなく、川以外の場所での努力が重要である。すなわち、川に目を向けることは自然全体に目を向けていくことでもある。本当の意味での河川愛護の精神と行動が求められている。
本書は、常陽新聞紙上において「鬼怒川・小貝川」として九一年九月十三日から同年十二月二十日まで五十二回にわたって連載したものである。出版に当たって新たに取材を行い大幅に訂正を加えたが、原則として連載時の項目ごとに収録した。一部、二部、三部はそれぞれ章とした。なお、住所、年齢、肩書、職業などは連載当時のままとした。連載後会社名などが変わったものもあるが、これもその当時のままにした。
一九九二年一〇月


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