「つくちゅう・シネマワークショップ」 は、 夏休みを利用してつくば市在住・在学の中学生が、プロの映画監督や技術者の指導のもと、シナリオ制作から監督、役者、撮影、録音、編集まで、映画制作のすべてを体験する参加体験型学習。映画制作という共同作業の中で、創造力や表現力、コミュニケーション能力などをはぐくむことを目的とし、2007年夏にスタートした。
今年は、文化庁平成20年度 「文化芸術による創造のまち」 支援事業、筑波大社会貢献プロジェクトの一環として開催される。
同ワークショップを主催する筑波大大学院・図書館情報メディア研究科の西岡貞一教授は 「映画制作や映像で表現することの楽しみを知ってほしい。 そして、力を合わせることの難しさとおもしろさを体感してもらいたい」 と話す。
つくちゅうたちは昨年、夏休みを中心に2カ月かけて、約15分のストーリーを完成させた。
同ワークショップでは、全員が各パートを入れ替わり体験する。全工程中、最も時間を要したのが脚本作成だった。
「一番うれしかったこと」 や 「一番心に残ったこと」 「一番悲しかったこと」 などを題材に全員が作文を書き、ディスカッションを繰り返した。こうして
「夏色の詩 (うた)」 というストーリーが完成した。
脚本を担当したつくちゅうは 「自分の脚本がホチキスでとじられて、初めて冊子になったときは、とても感動しました」 と大感激。
ロケハンは撮影に使う場所を探しに、つくば市内をぐるぐる巡る。池の中で捜し物をするシーンのリハーサルで、服を着たまま池の中にじゃぶじゃぶ入ってみたり、靴の音がマイクに入るのを防ぐため、全員はだしになって撮影したり。
監督の仕事で重要なのは具体的に指示を出すこと。決定の判断には大きな責任がかかる。そのプレッシャーに絶えきれず、思わず涙があふれるつくちゅうも。
「今まで人任せにしてました。映画制作を経験して自分で決めていくことができるようになりました」。
助監督の 「よーい、スタート!」 の掛け声も日に日に力強くなっていき、汗だくになって撮影した6日間がようやく終了。最後の工程である編集作業を通して、各シーンがしっかりとつながった。
最終日には上映会を開き、成果を発表。つくちゅうたちは、「いろんな世代の人と作業をして、自分1人欠けるとうまくいかないことがあると分かりました」。 「映画監督になることが夢なので、体験できてうれしい」 などと口々に。
その表情は、どことなくたくましく、笑顔はきらきら。映画制作の夏、きっと心に深く刻まれたことだろう。
(参照/つくちゅう・シネマワークショップ2007「夏色の詩」 DVD)
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